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プーチンの本当の狡猾さ【ドニーが「プーチンは天才」と発言した理由】(2022年3月1日)

タイトルに、ドニーってあると思いますが、
「ドニー」って誰だよ?って思ったら、トランプ元大統領です。
トランプ元大統領のことを嫌いな人もおられるでしょうが、ぼく、けっこう好きで、トランプ元大統領のことは、なるべく愛称の「ドニー」って呼ぶことにしています。
というわけで、今日はドニーとプーチンの話です。

1,ドニーの「天才」発言

それで、本題なんですが、先日、ドニーがプーチンのことを「天才」って言ったんですね。
ニュースを見ると、まるでドニーがプーチンのことを賞賛しているようなとりあげかたをしていますが、私としては、これは、ドニー流の皮肉だと考えています。

ただ、たしかに「天才」と言ってしまうと、勘違いする人もいるので、プーチンのことを「天才」とか言わないで、「狡猾」って言えばよかったんですね。
まあ、英語で天才と狡猾の使い分けがあるのかは、英語が苦手なので、わかりませんが。
ただ、このドニーの言葉については、私も、たしかにプーチンのやり口は狡猾だなと思います。

2,プーチンの侵略の口実

まず、プーチンが今回、ウクライナを侵略した口実は、だいたいこの三つだと思います。

1,ウクライナで大量虐殺が起きている
(2014年以来、8年間の対立に伴う新ロシア派の犠牲)
2,ウクライナが新ロシア派支配地域を武力で奪還しようとしている
(この侵略開始の直前に、親ロシア派指導者を狙ったテロなどが起きた、という本当か偽かわかりませんが、ニュースがありましたよね。)
3,NATOの東方不拡大を拒否された、核などの武装撤去を拒否されたと言っていますので、まあ、これも口実だと思います。

大量虐殺とか相手が支配地域を武力で奪還するとか、核を撤去する、しないとか、どこかで聞いたことがあると思います。

3,プーチンの卑劣なオウム返し

これ、慎重に考えていただきたいのは、今回プーチンやロシア側が言っている侵略の口実って、つまりこれまでアメリカ・イギリス・NATOがやってきたこと、そのまんまなんですね。

・タリバン討伐を口実としたアフガン侵攻
・大量破壊兵器の存在を口実とした第二次イラク戦争とフセイン政権の転覆、フセイン本人の処刑、しかも証拠は存在しなかったというオチがつきました。
・同時多発テロの報復としてのビンラディンをさ○がい
・アラブの春では、「民間人への暴力」を口実に、リビアに介入してカダフィを事実上さ○がい

そして、これらの例からもわかると思いますが、
つまり、プーチンは、欧米側に対して、完全にオウム返しをしているですね。

4,バイデンはなぜ弱腰なのか?

これ、気づかれた方も多いかも知れませんが、バイデン大統領が、たとえば大量破壊兵器があるから、とか、大量虐殺をおこなっている、とか、具体的に、プーチンを人道面で批判している発言を聞いたことあります?
ないですよね?
なぜかというと、バイデン大統領が人道面でプーチンを批判した瞬間、これまアメリカがやってきたことを全否定してしまうことになるから、なんですね。
なぜ、アメリカが今回、ここまで弱気なのか、
たとえば第二世界大戦では、宥和政策っていて、ナチスにズデーテン併合を、列強が見逃したから、ナチスの侵略を助長した、という反省があるはずですよね。
ですが、今回はもう最初からアメリカは、断固として宥和政策をかかげて、ロシアを実効的に抑えるそぶりをみせませんでしたよね。
できないんです。
もちろん、アメリカの世論や経済、核保有国同士の衝突を回避するという狙いはあるのでしょうが、
そもそも、プーチンのやり方を正面から否定した場合、これまでアメリカやイギリス、それにNATOがやってきたことを完全否定することになってしまう、自分たちも侵略者だったんだ、ということになってしまうからなんですね。

6,プーチンの侵略に対抗するには…

今回考えていただきたいのは、ドニーが、思わず驚いてプーチンを「天才」と言ってしまったのか。
ドニーがびっくりするくらいに、プーチンがいかに狡猾なのか、というと、要するに、アメリカがまともに反論できないことを知って、侵略行為をおこなっているからなんですね。
では、この卑劣なプーチンの侵略行為に対して、どうすればいいのか、次回あたりつづきをお話ししようと思います。

*動画はこちら

*情報もと、素材もと

トランプ氏「プーチンは天才だ」発言 軌道修正も… 2/28 (月) 09:48

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