David Byrneの「アメリカン・ユートピア」を観た

あたご劇場で今週金曜までやっている、「アメリカン・ユートピア」。相変わらず気づけば終わりそうになっている観たい映画。

とはいえDavid Byrneについてよく知ってるわけでもなく、ネットで見かけた絶賛の声とあたご劇場に行きたいという気持ちが重なっていくことにしていた。あたご劇場は、シネコンと違っていくと決めて実際行ってチケットを買い、中に入り所狭しと貼られたポスターやお店のフライヤーや劇場自体の歴史を感じる諸々を眺め、そして中のフワフワが完全にヘタっている気がする赤いベルベットの椅子に座り・・・と映画だけじゃなく観にいくことが体験として面白いと思える存在の映画館だと思っている。高知県内ではあたご劇場と大心劇場!本当にずっと存在していて欲しい。

なので、よく知らないけどいいんだろうな〜と思って観に行ったら、めちゃめちゃ素晴らしかった!まずはパフォーマンスが本当に本当にやばい!!!歌や演奏がかっこいいのは言わずもがな、舞台上での動きが全てが正確でありつつフレキシブルで、照明とかともビシッと合っているのに、みんな楽しそう。2、3曲やるわけじゃなくて1時間以上の公演で、続け様にずっとはっとさせられる演出、といってもミニマムな舞台装置と照明、なのに死ぬほどかっこいい!この公演は完全にアンプラグドで、舞台上でみんなが自由に動き回れるような設定にしたそう。「結局観客が見るのが、そこにいる人間だからミニマムにして動き回れるようにした」的なこと言ってて(確か)それもうおーーーってなった。

ずっとパフォーマンス自体に引きつけられているうちに映画が進んでいくのですが、その構成も本当すばらしくて、タイトルの「アメリカン・ユートピア」たるものが少しずつ詳かにされていく、そしてそう、素晴らしいパフォーマンスをしていたバンドメンバーたちも多国籍だったりして「アメリカ合衆国」たるものを表現しようとしていたりして。David自身が劇中で率直に、飾らず、けどユーモアも含ませつつ飄々と話すんですよね。けど舞台自体から社会的なメッセージ含め彼の意思はかなりストレートに伝わるし、それが「〜すべき」ではなくて、めちゃめちゃ本当にがちでかっこいいエンターテイメントに昇華しているところが本当かっこいいと思った。

あとSpike Lee監督なところもたぶん良くて、エンターテイメントとしてだけじゃなく、社会的なメッセージもかなり濃く伝わってきた。後カメラワークも本当にかっこよかった。。。

というわけでとても刺激をうけて、一人で観に行ったため誰かと共有したくて勢いでの乱文失礼!



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