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【あとがき】大罪ゲエム act-07『Arrogant sinner -Pleate-③「lament」』 



全体的にしんどい回だった

この一言に尽きると思います。
Twitterでは4p更新していたのですが、どの更新のタイミングでもひたすらにしんどくて「いつ終わるんこれ」と思ってしまったのも事実です。

プリーテのアイドルの話はもちろんフィクションなのですが、私が思う地下アイドルの裏側、こういう思いを抱えたままアイドルやってる子も居るんじゃないのかな、と思いながら描き切りました。

絶望と地獄


自分を変えるために目指していた1位が自分を認めて欲しいための1位になり、その願いを叶えるために手段は選ばない。
でも周りが皆敵に見えてしまったプリーテはどうしたらいいか分からなくなり、手を出してはいけないまくら営業にすら手を出した。
それくらい追い詰められていたのに結局2位止まりのままで、どうしてもユアという存在を越えられない、自分の頑張りが全て水の泡になったと思い込んでしまった結果、最悪の事態を招いてしまいました。

周りに相談できる相手、自分の頑張りを近くで認めてくれる相手がいればきっと違ったんだと思います。
この頃のプリーテは親元も離れており、友達作りも下手なままでエフィーとユファのような「親友」と言える相手もいませんでした。恐らくファンとメンバー、マネージャーとしか会話してなかったと思います。
親に心配かけたくないプリーテは、連絡こそ取っていたものの、辛さや苦痛を訴えることが出来ず心配されても「大丈夫、順調だよ!」としか言っていませんでした。

ユアを殺したことが明るみになった後は、プリーテが枕をしていたことも薬漬けになっていたことも全てメディアに取り上げられ、総叩きをくらいます。
実家にもマスコミが絶えず来ていたと思うので、親も辛かったと思います。
親はニュースでプリーテのやった事を知り、そのままマスコミが押しかける。地獄ですね。

チームは活動休止、事務所からは無期限の謹慎(ほぼ解雇)を言い渡され、絶望と地獄の中レイモンドに拾われ修道院に連れてこられます。(その直後の彼女の様子は8話でチョロっと描きます)

彼女の幸せ

こう言うのも良くないとは思いますが、プリーテの場合は修道院に来てからの方が元気を取り戻していったので、逆にレイモンドが連れてきて正解だったかもしれません。
ずっと1人で孤独に頑張っていたこれまでと違い、ユファやエフィー、ゴルターナ、好きな相手であるアーカスもいる空間は、プリーテにとってある意味幸せなのかもしれません。

ですが私がそう思うだけで、彼女自身が本当に幸せと思えるのは、順位争いなどない世界で、みんな仲良く平和で、自分がアイドルとして歌って踊っている時だと思います。
プリーテが目に見える数字が嫌いな原因は完全に順位争いから来ています。

傲慢の罪人という真実

ウミから聞かされた、自分が傲慢の罪人であるということ。
修道院に集められている皆はなぜ自分がここに連れてこられたのかを正しく理解していません。
皆は「自分が殺人を犯し、修道院で罪を償うため」という認識しかありません。
この程度の認識のため、他に殺人を犯しているヤツらが何故収容されないのか?という疑問は実はあるのですが、なんとなく暗黙のルールでみんな何も言いません。知ったところでどうせ加害者なのには変わりないし……と思っている節もあります
本当の意味は別にあって、そこで七つの大罪と原罪が関係してきます。
ユファによく似ているユアを殺したことも、関係しているかもしれません

実は隣接されているセントストーク教会で神に誓い、神父やシスターの業務を日々行えば罪が軽くなる(そこから芋ずるで何故収容されたのかもわかる)のですが、アーカスのときに失敗したので、アーカスの一件以降ある人物の鶴の一声で中止になりました。あの時はディエラも相当辛かったと思います。
余談ですが告解空間からウミの断罪までの下りをかなり丁寧にやったので、ちょっとダレたかな?と思ったのですが、詳しく描かないと分からなかったと思うという感想を頂き、結果的によかったなと思います。

ユアはどうなったのか


ユアのことに関しても少し触れると、プリーテに殺されたあと山中に埋められましたが、かなり草木に紛れていたので発見が遅れました。
遺体発見後、ちゃんと親族の元へ帰れています。無言の帰宅ですが……。

ユアはプリーテのことを応援していました。頑張りも認めていました。そしてユアはプリーテのことを恨んでいません。
自分が殿堂入りすればプリーテが必ず1位になると確信していたので、プリーテの頑張りを世に伝えたい思いもあり、選挙辞退することを考え始めます。
ユア自身も元々「1位でいなければいけない」強いプレッシャーに耐えきれなくなり、殿堂入りしたいという気持ちもありました。

冒頭でユアが遅れてきたシーン、あれはユアが通院してから楽屋に来たためです。
ユアもストレスで精神疾患を患っており、プリーテと近い精神状態だったんです。
その会話を2人ができていたらきっと違った未来があったと思います。でもお互いに余裕がなくて、ずっと出来なかった。
マネージャーにやっとの思いで選挙を辞退したい旨を伝えた後、プリーテに全てを話そうとしたタイミングで殺されてしまったんです。

なんというか…すれ違いからのすれ違いで、1秒、1歩と違っていたら……と思うと居た堪れないですね。

色々重たすぎて本当に描いててしんどい主役回でした。プリーテには幸せになって欲しいです。
本編がしんどすぎたのでCパートで調和させました。
イベリア可愛いね。久しぶりにプリーテ以外のキャラを描いた気がします。
そうそう裏人格のプリーテがどうなったか、に関しては8話で描きますのでその時にまた。

ところでこのシーンゴルターナがプリーテに膝枕してるんてすけど一体誰が気づいたでしょうか

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