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ゲームマーケット、ありがとうございました🌙

 予約受付もせずに、ぶっつけ本番で大爆死かも?と覚悟しつつ、準備だけはして迎えた12/9,10のゲームマーケット(ゲムマ)
 MITSUKI堂メンバーの中には、不安のあまり初日は朝まで眠れなかった者もいた。…夫だけど。
 一年あまり、色々と手伝ってもらってきて、おまけに最終目標のゲムマで大爆死では申し訳ない、と思いながら、それもやむなし、と迎えたゲームマーケット2023秋。
 ダメならダメでネタに。
 楽しんだら勝利点、を合言葉に。

 作品は、自作ゲーム2作品(「ゆるひら~ゆるいひらがなパズルゲーム」あなたの肉球みせてください」)とも、理想通りに仕上がっていた。
 印刷をしてもらったプレストークダイレクトさんも、初心者にも敬意をもって丁寧に誠実に仕事をして下さった。感謝しかない。カードができてきた時に、本当に自分が思い描いて依頼した通りにモノができることってあるんだなぁ~と感動した。今まで、そうではないことが当たり前の環境で生きてきたので。自分の指示がそのまま通ることに感動した。

 このマガジンは「ゆるひら(ゆるいひらがなパズルゲーム)ができるまで」なので、「ゆるひら」メインに書くと…

 ゲームマーケットでは、二日間、たくさんの方々に「ゆるひら」について気にかけていただき、話しかけていただき、質問もされ、その上でご購入いただくことができた。
 ゲーム好きが集まるボドゲ会ではスルーされることが多く、ゲムマでも興味をもってくれる人がいるのかどうか?と危惧していた「ゆるひら」が、いくつもご購入いただき旅立っていくのを見送ることができて、あまりの嬉しさに泣きそうになった。
 特に、試遊した後に買ってくださった方。興味をもって試遊してくれただけでも嬉しいのに、遊んだ上で気に入って買って下さるのは、本当に嬉しくて、作者冥利に尽き、感無量だった。

 「あなたの肉球みせてください」も、試遊して「うーん」とか「どうしよう」と戦略に悩んだりしながら遊んでくれる方々の姿を見せてもらうだけでも幸せだった。さらに、遊び終わって「面白かった!」「家でも遊びたい♪」と買ってくださるのは、本当に最高に幸せ!
 試遊卓にしてよかった、と心から思えた。

 商売上手なら、もっと強気でいくのだと思う。
 でも、今まで何年間も客としてゲムマに参加してきて、売り子さんの口のうまさや客ののせ方がうまくて思わず買ったようなゲームには、後悔しかない。それは営業としては優秀なのかもしれないけど、自分が売る時には、買った人に後悔させるような売り方はしたくない、と思っていた。
 MITSUKI堂のゲームは、万人にウケるようなものではない。好みがわかれる。そして、手作り部分が多い。一つ作るのにも結構手間がかかる。買って後悔する人に売るより、「欲しい」と思う人に買ってほしい。その方が、お互いのためだと思う。
 「売るため」の営業ではなく、「誤解なく売るため」の営業をしたつもりだ。
 商売的にはダメなやり方かもしれない。
 が、そのやり方を貫いた。

 色々な方々が試遊してくださったりご購入してくださったりした。お一人お一人に幸せな思い出がある。
 話にだけきてくださった方々も、印象に残っている。
(…お一人、見本として出していた「ゆるひら」三つ折り説明書を、読んだ後にそのまま持ち帰ってしまった方がいるのだけれど…「note読んでいます」と言っていたので、もしこれを読んでいたら、気づいてほしい。そして、「カードの厚さは、当初の理想と違って普通の厚め程度になったけど、プレイ感は理想通りになったし、カードゲームのカードとして扱うのにはいい感じなので、いつかぜひ試遊してみて下さい」とも伝えたい。他の方もいらして話すことになって、その場では、その方にちゃんと説明できないままお別れしてしまったけど。もし、読んでいたら。)
 チラシも、こちらから積極的には渡さないようにした。こちらのブースに向かってきてくれた方、ある程度こちらを見て下さっている方、立ち止まってくださった方に差し出すようにした。
 ~チラシをもらってくださった方々、さすがに全てではないですが、覚えています。覚えていなくても、感謝しています。ありがとうございました。

 最終的には、大盛況とか完売とかいうほどではなかったが、波はありつつ多くの方々に気にかけていただき、慌ただしくも楽しい二日間を過ごすことができた。(そのため、私が自分のブースから出たのは、予約していた作品を受け取りに行った時くらい、だったので、気になりつつ伺えなかったブースは大量にあるけれど…。)
 二日とも、終わった後のMITSUKI堂メンバーの第一声は、「よかった!」。弱小サークル初出展にしては、本当に頑張った。一年あまりの苦労が報われた!

 何より、一年あまり、色々と手伝ってくれた夫が、「よかった~」とニコニコ嬉しそうにしているのが嬉しい。
 「自分の説明でも、買ってくれた♪」とか。
 私は、他サークルの売り子バイトで売る楽しさを経験させてもらっていたけれど、夫には私の作品ではゲムマで売れないツラさしか味あわせてあげられないかも?と思っていたので、売る楽しさを感じさせてあげられて、本当によかった。

 詳しく伺ったわけではないけれど、ご購入いただいた方々の多くがX(旧Twitter)では発信していなかったり苦手だったりな感じがした。
 ゲムマ前に遊んでくださった方の中には「SNS苦手だし拡散力ないから呟かないけど…」と言っていたのに呟いてくださった方もいるけれど…それはありがたいけれど、でも、無理せず。~ただ身内で楽しく遊んでいただけたら、それだけで幸せです。

 きっと、これからもじわじわ売れ続けると信じていますし、そのほうが結果的に、地理的にも時間的にも遠くの色々な方々に届くと思っています。当選発表前の宝くじを持ち続ける幸せのようなものも感じています。売り続けられる幸せ。少しずつ作って、少しずつ売り続けていきたい。体力と気力が続く限り。

 「ゆるひら~ゆるいひらがなパズルゲーム」に関わってくださった、すべての方々(ゲーム自体ではなく、このマガジンを読んでくださった方も、もちろん)に感謝して、「ゆるひらができるまで」最終回としたいと思います。

 一年あまり、お付き合いいただき、本当にありがとうございました。おかげさまで、自作ゲーム「ゆるひら」、無事に完成し、ゲームマーケットに初出展して売ることができました。

~「ゆるひら(ゆるいひらがなパズルゲーム)ができるまで」おしまい~

【追記】一年あまりの自作ゲームづくり記録~「ゆるひら」ができるまで~は、加筆修正をしてまとめ、改めて公開する予定です☆