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「僕とThe 1975」


日本語の一人称って面白いなって思ったりします。

英語だと「I」だけじゃないですか。
(西加奈子さんの「I」すごい好き)

でも日本語って私、自分、僕、俺、うちなど、主要なものでもこれだけありますよね。

普段、仕事の時は「私」、日常では自分か俺か僕を使い分けています。

このnoteもせっかく定期的に発信してるんで、一人称変えてくのも面白いんじゃないかと思ったりします。

J-POP聞いてると結構分かるんですけど、一人称で曲の印象めっちゃ変わりますよね。

back numberとかそれですよね。
(みんな知ってるから絶対ハマらないと決めてるけど聞いちゃう)


という経緯でのこのタイトルです。


今週、The 1975の来日ライブに行ってきました。

伴光騎です。

といっても、そのライブレポートを書こうとしても、そのアーティストを知らない人へのライブの言語化ってほぼほぼ不可能なので、あくまでThe 1975自体について書こうと思ってます。

基本的なプロフィールは調べてみてください。


僕がThe 1975を好きになったのは、洋楽を紹介するラジオの中で、「sincerity is scary」が流れてきて、そこからファンになりました。


セルフブランディングがしっかりしていて、唯一無二という言葉がとても似あうアーティストです。

音楽性というよりは、ファッショナブルなところですね。


彼らの音楽が僕の日常を彩ってくれます。
彼らの音楽が僕の個性を作ってくれます。


おすすめの曲は「Paris」です。

歌詞が文学的で、メロディーも一番好きです。
今回のライブでも歌われました。
泣きそうでした。

おすすめのMVは「a change of heart」です。

世界観が素敵です。
今回のライブでは歌われませんでした。
泣きそうでした。


そして、The 1975でこのニュースが思い浮かぶ人もいるのでは、と思うのが、ボーカル、マシューの日本に対する差別発言ですね。

とあるポッドキャストにて、司会者が少し日本への侮辱的なニュアンスをたきつけたあと、マシューが

「音楽のショーでは、最初にみんな盛り上がるんだが演奏中は静まり返る。だから自分が失敗しているかどうか判断がつきにくいのだが、みんな礼儀のためにやってくれているんだ。それって興味深い文化だと思う。だって日本は、一番ヘビーなメタルを、一番クレイジーな性的コンテンツを発信している国なのに、同時に非常に抑圧されている」

と発言した後、司会者が

「日本は1980年代には家電製品や車の王者で、経済も発展していた。しかし経済が落ち込み、今や、日本が最も人種差別的な感情を持っている韓国が文化輸出でも経済でも先を行ってしまった」

と発言。

その司会者は、「日本語を話すのは、どこの文化でも最低な奴らだけ」や「今や誰にも注目されない島国だ」と発言していました。

このポッドキャストをきっかけに、日本ではライブに対して抵抗を持つ人も少なからずいました。


これに対して何個か思っていることがあって、まずは日本では司会者が発言した発言が、マシューが発言したかのように広まっていたことです。

これに関しては、話している二人が話した内容を同一化したというところだと思うのですが、あくまで話題を先行していたのは司会者で、マシューが実際に発言したのはごく一部ですね。


そして、マシューはその会話に参加していたのは事実ですが、あくまで持論として、会ったことがない人の実際に目の当たりにしていない会話の信憑性は0に等しい、です。


放送されたとはいえ、勝手に嫌いになるのは話が別ですが、それでライブに行くのをやめるかというとまた話は別です。


そこには少し複雑な関係式があって、

「ポッドキャストのマシュー」と「ライブで実際に目の当たりにするマシュー」をイコールにできないんです。

イコールになるのは、目の前で何かポッドキャストについて言及したときですね。


会ったことが無い人に対して感情を持ったり、その感情を発信する人、または状況というのは、「その人を実際に目の当たりにする」という想像を比較的していない時なのでは、と考えたりします。

コロナ禍に誹謗中傷が目立ったのはこれもありますね。

その時に、批判している対象は、「会うという前提が無い架空の人物への批判」なので。


今回、文化も異なるため、ジョークの度合いを測るのはとても困難です。

それもありますが、僕にとってのスターが異なる国から来て実際に会えた、という経験から、新鮮な発見ができました。


一回目の前で見た時、見る以前に比べて、僕の中のThe 1975は、ライブで見たThe 1975に変わっていました。


ライブで見ていない人とは全く違う視点ですね。

あたかもいい話でまとめてるようですが、やってることは行けなかった人へマウントです。


英国出身のマシューが「日本は一番クレイジー」という発言をした後、とにかく明るい安村さんが英国への皮肉も交えた一番クレイジーなネタで沸かせたのは面白いですよね。


あの動画何回も見てます。


また来日してほしい。


#オリジナル キャップ - Banのイラスト - pixiv


最後までお読みいただきありがとうございました。





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