いじめが原因で中学受験を決意した小5の冬


中学受験といえば、「開成」「桜蔭」などの名門私立中学を目指す小学生が多いと思われますが、「いじめ」が原因で中学受験を目指す少数派もいます。

約25年前、私も実際にクラスメートからのいじめが原因で地元の公立中学に進学をするのはやめて、市内で一番偏差値の低い私立中学校へ進学しました。

なぜ、偏差値の低い学校をわざわざ選択したの?と疑問の声もあるかとありますが、「絶対に受からないといけない」「地元から逃げ出すための受験」なので、合格できるかどうかの学校ではなく、勉強して確実に合格を頂ける学校を選ばないといけませんでした。

偏差値でいえば42くらいかな?いくら偏差値が低いとはいえ、中学受験の準備を整えないといけません。当然かと言われますが、当時はインターネットもなく中学受験の情報などほとんどない時代でした。

初めて中学入試の問題を見たときに感じたのが「小学校の授業では絶対に太刀打ちできない!鶴亀算とかなに?」でした。そして生まれて初めて受けた旺文社主催の模試では偏差値32という絶句する数字をだしてしまい、もうどうしたらいいのかわからなくなりました。

だから、頭の良い父親に少し教えてもらいながら、あとは自分で四苦八苦しながら問題を解きながら、勉強を進めていくしかありませんでした。塾へ行けばよいのでは?というご意見もありますが、母親はあまり受験に良い顔をしてくれなかったので、塾に行きたいとは言いにくかったのです。

志望校の赤本も偏差値が低い学校でしたので発行されておらず、学校説明会の時に頂いた過去三年間の過去問を無料で頂戴し、さらに勉強を深めるために志望校よりもワンランク上の学校の赤本で準備を進めました。

でも、塾に行かないと限界がありますし、小学校5年生3学期から始まった受験勉強も精神的に苦しくなりました。苦しんでいる私に対しては母は罵倒ばかりでさらに苦しく、勉強に関してだけはたった一人で頑張りました。(父も教えてはくれるのですが、こんなんもわからんのか!という圧が怖くてなかなか言い出せませんでした)

受験当日は、どうにかしてテスト用紙に沢山計算の跡を残して、提出した記憶があります。面接もたった一人で挑み、何とか頑張りました。

その結果、何とか滑り込むことができほっとしました。地元から抜け出すことができ、やっと人生のやり直しができると思った瞬間でした。

今、密にいじめに苦しめられながら中学受験を頑張っている小学生のみなさん。今、できることは虎視眈々と勉強し地元から脱出すること、最悪な環境から抜け出し新天地へ向かうために努力するのみです。

とにかく検討を祈ります!

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