日記07/14

今日は民事裁判の傍聴に行きました。
裁判の内容は建物の解体工事で解体する範囲についての争いでした。

原告側の主張では解体するのは地上だけで、地中(地下)の解体は行わないものとして提出した見積で契約を結んだ。

被告側の主張は地中の解体も含んだ見積契約だった。

状況:被告側に建物を解体し、その後すぐに別の建物を建設する予定だった。そしてそれについては原告側も聞いている。

原告(A氏)の口頭弁論:すぐに別の建物を建設する場合、依頼者側のコスト削減の為に地中の解体は行わない、というのが業界関係者の中では通例となっている。
地中の解体を行わない事については被告側の担当者に話を通しており、見積書には記載をしているが、契約書には記載していない。
見積書と作業工程を被告側にメールで送信している。
しかしメールの履歴については、パソコンの入れ替え時にデータの移行が上手く行かなかった為、履歴なし。

被告(B氏)の口頭弁論(当時の担当者(C氏)は来ておらず、担当者の上司もしくは責任者と思われる人物による口頭弁論):解体は基礎(地中)も含めて行うのが当たり前、と他の解体業者より聞いていた。
B氏としては解体の範囲が地上のみという事については聞いていない。
すべてC氏に任せていた。
見積の内訳は確認せず、総額だけを見た。
工程は確認していない。


被告側の印象:B氏口頭弁論では端的な回答ではなく、不要な発言が多かった為、裁判長や原告側代理人(弁護士?)に諫められていた。
具体的には、原告側の質問で「見積書は見ましたか?」という質問に対しB氏は「あの時は確かアズベストについて話し合いをしていましたので、、、」などのようにその時の状況を口に出して思い出しながら回答しようとしており、結局回答になっていない、という事もありました。

注意を受けた後も端的な回答ができずにいた為、結局「はい」か「いいえ」だけで回答するように強く求められ、原告側代理人も「はい」か「いいえ」以外の回答を引き出さないような質問の仕方をすることになりました。

終盤ではB氏が解体範囲をA氏もしくはB氏に確認したのか、範囲について認識したうえで契約したのか、という解体範囲の認識に関わる質問が幾度かありましたが、その度に「私は地中含めて解体するのが当然だと思っていたので、、、」というような説明が入り、その度に「聞かれた事だけを答えて下さい」とB氏の発言を遮るように注意されていた。

最終的にB氏はやけっぱちになったような口調で答弁をすることになり、原告側代理人からの「、、、は見た、ということで宜しいですね?」という質問に対し「そうなっちゃうんですね、納得はしませんけど」というようにYesでありながらYesではない、という答弁になった。

裁判長の質問に対しても「聞こえないんですよ」と態度の悪い口調をしました。
これに裁判長がいら立ったかは分かりませんが、裁判長は少し声をはるようになりました。


今日の感想としては、裁判では質問に沿った回答をしないと後々の答弁で補足説明が難しくなり、かなり不利になると感じました。


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