日記06/28

刑事事件の裁判を傍聴しに行きました。
初の傍聴で分からないことだらけです。

切っ掛けとなったのは、ひろゆきさんの切り抜き動画。
そこで裁判は面白い、と言っていたので自分も試しに行ってみる事にしました。

25日に地方裁判所に電話し、今日の裁判の予定を聞きました。
傍聴人が少ないと予想される裁判では特に手続き等は必要ないようです。

受付らしきところで傍聴するにあたり禁止事項を聞いてみましたが、法廷の入口付近に書かれている、とのこと。

開廷までまだ時間があったのでパンフレットを読んでいました。
裁判の種類や裁判員制度について、なぜ裁判官の法服は黒なのか、など書かれていました。

開廷の約20分前に内側から開錠され、若い女性(恐らく20代)が現れました。
女性は特に何をするわけではなく、開錠したことを告げ中に戻っていきました。
自分も中に入るとその女性ただ一人が中央手前に座りました。
法服も着ていたので、もしかしてこの人が裁判官なのか!?と思いました。
偏見ですが、裁判官はもっと年配のイメージが強かったので驚きです。

その後検察が入場し、後ほど被告人とその家族、弁護士が入場しました。

そろそろ開廷の時間が迫ってきているのだろう思いつつも、入場する前にスマホの電源を切ってしまったので、時間の確認が出来ませんでした。

せっかく来たのだからメモを取りたかったのですが、メモ帳がありません。
ノートパソコンを開いて良いものか分かりませんでしたが、聞く勇気もなくどうしようか悩んだ結果、一度法廷の外に出て禁止事項として書かれていないか確かめてみました。

しかし書かれていませんでした( 一一)

ちょうどそこへ、職員の方が来たので聞いてみたところ、裁判官の判断になる、ということではっきりとは分かりませんでした。

法廷に戻って直ぐに正面中央の扉から法服を着た30代の女性が現れました。(それでも若い!)
彼女が裁判官のようです。

最初にいた女性は裁判官の手伝い?のようなことをしていたので、
多分書記官とか事務官なのかな、と思います。

裁判官が現れたことで事務官?、検察官、弁護士が立ち、それにつられるように全員が起立、礼をしました。

これだけで、当事者ではない自分も緊張しました(*_*;

検察官が事実確認として事故発生時の状況や被害者の状態などを読み上げていましたが、読み上げはハキハキとしておらず早口だったため、ちゃんと聞き取れなったです。

被告人はそれに対して「間違いありません」と言っていましたが、本当に間違いが無いのか不安になります((+_+))
おそらく裁判の前に事前に聞かされていると思いますが、自分だったらもっとゆっくりと読み上げて欲しいと言うかもしれません。

概要としては、被告人は20代半ばの青年、交通事故を起こし60代被害者に重症を負わせてしまったらしい。

裁判中、被告人は殆ど俯いた状態でいました。

検察や弁護士からの質問への返答には「相手の人生を壊してしまった」「本当に申し訳ないことをした」などのフレーズがよく出ていました。
事故直後、被告人は自身で警察と救急車を呼んだようで、率直に真面目だと感じました。
まだ若く、言葉は拙いながらも質問に対しては青年なりに真摯に答えているように見えました。

証人のして被告人の父が召喚され、被告人はどのような人物なのか、なぜこのような事故が起こってしまったのか等の質問がされていました。

証人いわく、被告人はあまり車を運転したがらないようで運転の際には常に安全運転だったそうです。

運転したがらないというのは兎も角、安全運転をしていたという事については正直身内贔屓に感じてしまいました。

証人は被告人の不注意が招いた事故、今後は不注意が無いよう、安全運転を徹底して指導していくと言いました。

現在の通勤は被告人の両親が送迎を行っているそうで、事故を起こしてしまった車の代わりにブレーキアシストなどの安全システムが備わっている車を購入したようです。
免許取り消し?という事で、被告人はしばらく運転できないが通勤などの必要性から免許の再取得を行うようです。

裁判官から「今後事故を起こさない為に何をしますか」という質問に対し

被告人は「常に安全運転に気を配り、二度と事故を起こさないように注意します」と言いました。

恐らく裁判官は具体的な方法・対策をどうするのか、という事を求めての質問だったと思います。

被告人は自身が加害者でまだ若いという事もあって、冷静に考えられず、思いつかないのだろうと思います。
自分も実際に加害者となった時、冷静にその対策を考えることができるのか、と問われるとやはり難しい気がします。

今回の傍聴は事件とは無関係な立場であったからこそ冷静にいろいろと考えることができたのだと思います。
被害者もいるので不謹慎ではありますが非常に興味深い経験となりました。

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