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「目標が遠いことは悪いことじゃない」【『僕だけがいない街』名言】

「覚悟」を決めてどうする?
お前に犯人を追いつめる力はあるか?
その準備はしたか?
お前の「覚悟」とは何だ?
闇雲に突っ込んでいく事か?
目標が遠い事は悪い事じゃない
だがお前はまだそこに向かう段階に達していない
まず今やれる事を全力でやれ

『僕だけがいない街』 - 三部けい

三部けいによるタイムループ系サスペンスの名作、『僕だけがいない街』から、主人公の親友の父親の名言。

あえて印象的な「目標が遠い事は悪い事じゃない」をタイトル&太字にしましたが、この一連の説教の中で刺さるのはむしろその前段階のところ。

「覚悟」を決めてどうする?

お前の「覚悟」とは何だ?
闇雲に突っ込んでいく事か?

この2つかなと思います。

「覚悟」を決めることには何の意味もない

以前、下記のような記事を投稿しています。

ここでも、これをおなじような名言を紹介しています。

人間が変わる方法は3つしかない。
1番目は時間配分を変える。
2番目は住む場所を変える。
3番目は付き合う人を変える。
この3つの要素でしか人間は変わらない。
もっとも無意味なのは
「決意を新たにする」ことだ

『洞察力の原点』

「覚悟」を決める
「決意を新たにする」
というのはどちらもそれだけでは無意味で、目標を達成するための具体的な計画・能力・行動が伴わなければならない。という痛い名言です。

「覚悟」を決めてどうする? は、自分が迂闊にも覚悟を決めてしまった時、常に自分に問い直す価値がある言葉だなと思います。

「闇雲に突っ込む」という具体例の否定

さらに、軽率に覚悟を決めてしまった時にやってしまいがちな「闇雲に突っ込む」という具体例も、ここでは否定されています。

「迂闊な覚悟」を防止する呪文としては、これもセットで装備しておきたいところですね。

さらに一方で、目標が遠い事は悪い事じゃないというエールもにじませてくれているのがこのシーンの救われるところで、これによってこの呪文は完成しているな、と思います。


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