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運命の相手に、するの

「いいね、愛されてて」
「愛してるわよ、お互いに努力して」
「努力なの?」
「無償の愛なんて注げないわよ、他人なんだし」
「言うね」
「運命の相手ってよく言うけど、私そんなのいないと思うのよ」
「夢がない」
「運命の相手に、するの」
「…」
「意志がなきゃ続かないのは、仕事も家庭も同じじゃないかな」

『逃げるは恥だが役に立つ』

実は、これを見たとき、ちょうど自分に「結婚」という選択肢が現実に迫ってきていて、しかも、本当に結婚するかどうかに迷っていたため、グサグサきました。(しかも、実際に結婚はしなかったんですよね)

恋人のうちは楽しいことだらけでいい。でも、結婚になった途端に、相手とたくさんの困難を乗り越えなきゃいけないし、その過程で相手と自分の考えの違いが絶対に出てくる。

これまで一緒に過ごしてきたどんな親友よりも、近い距離で長い時間を過ごすことになる相手に対し、そんな不満を抱いたときに、結婚に対する迷いがどんどん大きくなる。

でも、自分と感性ぴったりの異性になんて
出会うわけあるか?

いや、ない。

それに気づいたときに「運命の相手に、するの」という言葉は力強く刺さってくる。

『逃げるは恥だが役に立つ』がどんな話かというと、
星野源と新垣結衣が、お互いにwin-winの関係を築けるという理由で「契約結婚」をするんですね。就職先がなくなって困っている新垣結衣に対し、星野源は月20万円を払って家事を一任する。それだけの関係で、キスはおろか、寝るのも別の部屋という関係。そんな二人が少しずつ惹かれ合っていって、本当の結婚に…?という内容です。

そして、二人の間に本当の結婚がチラついて来た頃に、まさにお互いの経験の違いが二人の仲を引き裂いてしまい、実家に帰った新垣結衣に、母親が言った言葉が、冒頭の引用部分なのでした。

二人の関係は、男性の僕からするとすごく理想の関係に思えてしまいました。それに作者も、「こんな夫婦関係はどうですか?」と提案しているようにも、なんだか見えました。

『逃げ恥』は今、続編の噂も流れていて、楽しみにしているところ…。

話がそれてしまったけれど、次に、自分が結婚したいと思う相手に出会ったときには「運命の相手に、するの」という言葉は、頭の中に鳴り響き続けるんだろうな、と思う。それが墨画の人生に、良い影響を与えてくれることを祈るしかない!


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