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論語入門 岩波新書版

「子曰く、〜 三十にして立つ、四十にして惑わず、五十にして天命を知る、六十にして 〜 」
有名なフレーズで、誰しもが一度は聞いたことよあることだと思う。まったくもって、そのような人生は歩いてないが、悟りたいと思う今日このごろ。

論語について、初めて読む本である。薄くて、とっつきやすいと思い手に取った。ないようも、原文、読み、解釈と分かりやすく書かれており、類似書からしたら、とても理解しやすい書籍だろう。

本書は、147篇の論語を取り上げており、それぞれの項は短いが感情、情景が見えるものから、礼節をさとすもの、徳を諭すものまでと2500年後の未来人である私が読んでも深いと感じるのは、論語が人間の根本の話だからだろう。
私が特に思うのは、次の二項について。

①教育について。
本書で孔子が息子に、「詩を読んだか」、「礼を学んだか」と出てくるあたりは、親の教育のお手本であり、親は子供に対して、とやかく言わない。必要なことを端的に示すのが親の教育と見て取れる。(実はスパルタ教育だったかもしれないけど)

②人として成果をだす。
大人の私としては、次のお言葉が刺さり、自分は情けない人だなと反省である。それほど人生の経験を積み上げたなら、一廉の者になるのが、集団の中の個人なのだと感じた。
「子曰く、後生畏る可し。焉んぞ来者の今に如かざるを知らんや。四十五十にして聞こゆること無くんば、これ亦た畏るるに足らざるのみ。」

孔子の人生に沿っており、弟子たちの性格診断を孔子がしているところが面白い。各弟子の性格に合わせて指事するのは、リーダーとしての技術であり、先生の力量なんだとつくづく感心してしまった。

読んでみて、入門書である。(笑)
さすが入門書で、大変親しみやすく、また解釈もユーモラスあり、孔子が身近に感じられました。もう少し理解を深め自分を見返す、これからの指針にするるため、もう一冊読もうと思う気にさせる良書でした。

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