「だから僕たちは、組織を変えていける」　今の中堅に必要な考え

　ハラスメント、コロナ感染症、IT（DX）、転職・起業と、今を取り巻く縦社会の世の仕組みが転換期を過ぎ成長期である今日、自分の所属している場所を、どう変えていくかの指針となる参考書的です。メインターゲットは中間管理職前のリーダ以下に向けたものかなと思います。１～３年目の新入社員に読んでほしい本です。皆で、どしどし仕事環境、ゆくは会社を変えていくことは、結果仕事をやりやすくし、成果を出しやすくなるのです。

　キーワードは「自走するチーム」。本書は、個人、チームが管理がとやかく言わなくても自走するために必要な仕事への自意識改革とチームのまとまり方、針設定について（個人的感想ですが）丁寧に述べられており、仕事をする人すべてが、参考にできます。
　会社内の世代間のつながり方、考え方のギャップを補うには、コミュニケーションは必須であるが、やはり年下の方（新しい考え方）に合わせないといけないのかと疑問はあります。そのために本書の主題である「変える」ためには、10年前やり方×現在の方法＝その時々の最適方法　を、探しながら変革することが重要と考えさせられます。チーム以上で業務を遂行する方は、ぜひ一読を。良本です。