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ライトアップ、LED?電球?照明のいろいろ

こんにちは!
光秀マインド足立聖忠です!

2018年に照明デザイナーの長町さんという方に出会い、福知山城のライトアップ事業は始まりました。昨日の夜に福知山城に行っていて当時追加された石垣のライトアップ等を見ていてこの記事を思いついたので今日は光の不思議なところを書きたいと思います。

当時、福知山城は水銀灯で天守閣を照らしていましたが青白く、それでいて麓の街灯はオレンジがかった照明でした。LEDが様々な色温度や光度で出回り、比較的コストをかけずに夜の雰囲気を一新できることをこの年は長町さんから学びました。

皆さん色温度ってきたことありますか?3000K(ケルビン)とかの表示ですね。自動車のヘッドライトでも表記がありますが、数字が高ければ明るいというものではありません。ケルビン、色温度は光の種類や色合いに近い感じですね。

例えば2700ケルビン周辺だと昔ながらの温かみのあるオレンジのような電球色になります。これが6000ケルビン周辺になると昼白色と言われるオフィス等の照明に使われる白いものになります。これ以上上がっていくと青、紫のような色になっていきます。
この電球色に近い色温度は明るさを一際感じさせる色ではないですが、温かみや、飲食店であれば美味しそうな雰囲気を創り出します。同時にリラックスする雰囲気も出るので落ち着いた場所や、リラックスする場所に向いています。昼白色は白さが際立ち明るさを感じることができます。部屋の白い壁は光を反射し、部屋全体を明るくします。作業場や集中力が必要な場面に有効と言われています。

長町さんからの照明設置に関する部分で学んだことが、光の反射です。
一つは壁や対象物に光を反射させることです。明るくしたい場所を直接照らすのではなく周辺の壁や天井に光を当てることで、その場が明るくなります。手元がはっきりわかる明るさとかではなく、真っ暗な場所に光が全体に広がるイメージです。
この時光源をいかに見えないように設置するかがかっこよさに繋がります。反射の光よりも光源の方が明るいため雰囲気に違いが出ます。
もう一つの反射は水です。水は水かがみになり光が広がります。福知山城の時は法川の水面と、今は新ポッポランド建築で無くなってしまいましたが親水公園の噴水場で実施しました。これもまた言っての角度から見ると綺麗な水鏡となり空間に不思議な雰囲気を創ります。

樹木への照明の当て方もすごく難しさと、小さな違いで大きな変化があります。木の幹が主なのか、紅葉や桜のように樹木全体の大きさが出るかでおく照明の位置や角度が違います。強い光や沢山の光があればいいというものでもなくこれはもうセンスですね。照明デザイナーという仕事があるのも良くわかります。

そんな照明のプロである長町さん監修で設置された福知山城の全体ライトアップ。暖かくなった春の散歩に是非福知山城の夜にお越しください。

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