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裁量がある環境とは

 そもそも就活において「裁量があるか?」という表現が微妙だと感じています。裁量は任されるもので既得権益的に与えられている物ではないです。もし皆が言いたい事をちゃんと表現するなら、「実際現場にどこまで任されているか、権限が委譲されているか」という事を確認したいのかな?と思って答えています。
 更に、業界によって、職種によって現場に任せる事が絶対的にいい事かというとなかなか難しい問題でもあります。例えば、工場のラインやサービスの品質に直結する業務領域で任せてしまうと、提供する会社としての価値提供や品質が関わる部分もあるので、聞く時はご自身の理想も含めて話して頂けると非常に回答しやすいです。

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GCストーリーの裁量

 ご存知の方もいるかと思いますが、GCはフラット組織になっています。(長いけどこちらにSTORY記載してます)

このフラット組織というのは名前以上にフラットです。

 組織の部分も言及しますが、会社の哲学としては簡単に表現すると、「一人ひとりがやりたいことをできる組織」です。これは合理的にワクワクする組織を作ったというイメージです。
 組織の仕組みは通常、情報による統制が効いています。社長が知っている事があって、役員が知っている事が有って、部長が知ってる事、課長が知っている事、メンバーが知っている事といった具合です。知らない情報がある限りメンバーレベルで意思決定をする事が難しい状態になっています。

 この情報によるヒエラルキーがある限りメンバーは自分がやりたい事が有ったとしても総合的な判断ができない為、会社の意向に沿わなかったり、全体性が欠如した仕事ややりたい事になってしまいます。
 それを防ぐためにGCではSlackを導入する事で情報を一元化し、社内の情報は全員がアクセスできる状態を作りました。

 これによりメンバーは課長から仕事をもらうという受け身体質から自ら仕事作り出していく「主体性」を身に着ける土台ができています。

チーム

仕事の仕方

 組織がフラットなので、自分の仕事を全て把握し、管理し、コントロールしてくれる誰かはいません(マネジャー廃止しました)。もちろん相談はできます。仕事をくれる特定の誰かは存在せず、自分のキャパシティや今会社にどんな仕事が入ってきているのか、仲間の仕事の状況はどんなモノなのかをお互いに理解し、コミュニケーションを取ることが必要です。

 その上で、会社全体考えた時に本当に自分自身がどの仕事に関わる事がいい事なのか?一人ひとりが判断します。

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裁量の概念自体がない

 実際そういう組織になった時に、メンバーが陥りやすい状態が『誰が決めてくれるんだ問題』です。フラットな組織は誰かが誰かに対して強制力が有るかで言うと、基本的にはありません。「一人ひとりがやりたいことをできる組織」ですから、誰かのやりたい事を止める権利もなければ、自分のやらせたい事を押し付ける事もできません。では組織はどう機能しているのか?

 メンバー一人ひとりが会社、取引先、社会・・・というように
認識してる世界がより良くなるために、今何が必要かを考え行動します。

 そこには裁量という考え方より、『経営者視点』『全体感』と言う方がしっくりきます。今の自分の視点や視座が多角的に見てどうなのか?という事を繰り返すイメージです。自分の中にある違和感や改善したいポイントを手を挙げて仮説検証していきます。実際に社長や役員と話し、目線合わせをしたり、仲間に協力してもらったりしながら計画・実行していきます。

 そこには誰かの判断があるというよりは「アドバイス」や「意見」をもらう感覚で、決定事項ではありません。

なりたい自分

やりたい事をやるには準備が必要

 結果的に、今までの働き方をしようとするとどこかしらに限界が来るし、誰かに理解される範囲でやろうとしても、そうじゃない仕事をしたい可能性もあります。そうなると最早、本人の意志や、本当にやりたい事かどうかを自身で決めて実行していく他ないのです。でも、やはり不安が有るので、準備が必要です。

 それは自分を信じられる自分になる事とトライしてたとえ失敗したとしても周りが受け止めてくれると思ってトライできるかです。

 この二つが合わさって初めて好きな事をチャレンジできる準備ができると思っています。そうなることで、自由な組織はより自由に、かつ責任を各々持ったうえで、実行できるんだと思います。

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