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桜の季節のご奉仕を終えて

吉野の櫻本坊さまとご縁をいただき、4年半

初めは、吉野の地にただ行きたいという思いと修験道や修行に興味があったからというだけの理由で訪れた2020年9月

そこでの体験や経験が鮮やかでドラマティックで自分のど真ん中に芯が通るような感覚

人智を越える自然の力、
非日常の中に自分を置くということ、
自分の限界と向き合うこと
身体を感じる力を取り戻して
ご縁という命の織りなす彩りを感じて
胸がいっぱいになった

吉野に何度も帰山し
お寺での作務をさせていただけるようになり
その行いや言動を通じて
我々のことを深く信頼してくださるようになって昨年の春から桜の時期の1番忙しい時のご奉仕をさせていただくことになった

今年は、4月6日から8日まで
受付に座らせていただく

雨予報であったのに連日お天気に恵まれ
坂を登って来られた方達が汗を拭きながらご参拝されることに

朝の光の中の桜

ご参拝者さまの祈りの場をサポートすることを一番の使命として、その場にいること

吉野のこの場所まで来ていただいたことへの感謝を込めて「おはようございます」の挨拶
ご朱印をしたためる仲間たちの一筆一筆への祈り
お渡しする時の丁寧な間や声かけ
特別拝観のこと 
大講堂からの桜が見事であること
ぜひ、ゆっくりお参りしてほしいこと
短い時間のやりとりの中で、想いを込めて伝えさせていただいたり、お釣りのやりとりでもそっと両手で包むようにお渡しさせていただいたり

仲間たちの真摯な姿を見て、自分の背筋が伸びる
あり方がそこに現れるのだ、と思った
だからこそ、より自分は何をこの瞬間出来るのか、言動、行動を参拝者さまにまっすぐに
一瞬一瞬 一期一会の心で「させていただく」

すると、お帰りの際にわざわざ立ち寄ってくださり「本当にすばらしかった ありがとう」とお伝えいただいたり
「丁寧に説明してくださりありがとう」とお話くださったり
一度お昼を食べてから、御朱印だけのために再度立ち寄ってくださったり
感想を一言添えて会話を交わして
あたたかな交流が、マニュアルを越えた先にあらわれる

「ご本尊を拝見して、あんなふうに笑顔で仕事をして行こうと軽やかな気持ちになりました」
と、やさしい眼差しで話してくださる方に胸が熱くなったり、

「昨年来て、大ファンになって何度も訪れてるんです」と夕方のもう拝観受付が終わった時間に声をかけられた方は、昨年ご案内させていただいた方で、そこからの1年のことを聞かせていただき胸がいっぱいになった

夢見の桜
大講堂の桜

たくさんのお寺をまわることがミッションだったり、この時期だからこその賑わいの中で
そうやって、一つのお寺に長くいてご自身と向き合ってくださること
その中で気づいたことをお話してくださること

祈りの場をサポートする立場として、こんなにうれしいことはない、と手を合わせる

3日間のご奉仕でしたが、仲間たちの素晴らしさに改めて気づくことが出来たり、チームとして「させていただく」ことの意味を教わることになったり、助け合うこと補うこと
自分の弱みは誰かの出番になったり
誰かの強みが誰かの弱さを補ったり
やさしさや慈しみ
愛と感謝と悦びが循環する世界がありました

まだまだ修行の入り口に立ったばかりだけどこうやって、ご奉仕させていただく中で気づいたことを自身の日常にもしみこませていきたいと感じました

そして
今年も6月に、五感を磨くリトリートとしてみなさまをご案内できることが何よりの悦びです

新緑の吉野でご自身と深く繋がりなおして
自分の可能性に気づき、
自然の叡智から学ぶ機会を
自分にプレゼントしてみませんか

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