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捨てる、手放すは後回し

私は片付けの依頼の時、特に初回は捨てたり手放すことを意識しません。おススメもしません。

もちろん、見ただけでゴミとわかるモノは捨てていただきます。空になったお菓子の袋とか使用後のティッシュとか。

要不要の判断も、初回はあまりやりません。「全部要る」「まだ使える」と言われることが多かったし、「本当に必要ですか?」って尋ねてもいいけど、アイテム数を考えるとそれだけで作業時間が終わってしまうからです。

片づけを依頼する方の多くは、「今」生活するためのスペースに困っていることが多いです。スペースがないから時間にも余裕がなかったりします。

そんな時に要不要の判断ってできるのかな。数年前、不要不急の外出は自粛しましょうと言われて真っ先に趣味やレジャーが対象になってしまったけど、全然不要なものなんかじゃなかったって分かったよね。

不要なモノ、今使わないモノって、趣味や思い出のモノが多いです。

今、生活するためのスペースについて困っているのに、趣味や昔の思い出をゆっくり見返すのは難しいと思います。

片付いて時間にゆとりが持てた時、思い出をふり返りたいなと思っても、捨ててしまっていたら後悔するんじゃないかな。

なので、「捨てる、手放す」はいったん置いて(ふだん見えない場所に隠します)、時間にゆとりができた時にゆっくり進めていくのがいいんじゃないでしょうか。

モノが減れば片付くわけではないです。たくさん捨ててスペースが空いたからといって、何も考えずに思い付きでモノを買ってしまえば、数年後には同じようにモノで困ることになります。

それに、2回目以降になるとなぜだか「なんでこれを大事に持っていたのかわからない」と仰られることも、よくあることなのです。

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