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いねむり
猫ちゃんへ
昨日はうっかり眠ってしまいました、ごめんなさいね。
いねむりから本格的に寝そうになると、あなたに誘導されてベッドに向かって行ったことを思い出します。一人でもきちんとベッドに入れました、どうぞ褒めてください。
わたしがいねむりをする時は大体あなたが腕の中にいて、一緒に打とうとしていました。本格的に眠るのを察したあなたが膝から降りて、ナーナー鳴きながら寝室に誘導してくれていました。
眠りそうになった時だけではありません、毎日夜の0時になると、早く寝ろと言わんばかりに猫ちゃんタイマーがナーナー発動していましたね。今は夜がとても静かで、あなたの忙しい催促が恋しくてなりません。
布団に先に入って行くのはいつもあなたで、わたしは遅れて滑り込んでいました。布団が冷たいとあなたいつも文句を言うので、電気毛布は他の家よりかなり早い時期から用意していました。布団や寝室にまつわる思い出は、数えきれません。
毎晩一緒に寝て、起きて、食べて、窓を開けて風を浴びる。そのなんでもない繰り返しが、あなたと一緒だと輝いて幸福だったのです。どこまでも遠くへ行けるような、そんな勇気もたくさんもらいました。
わたしはこれからあなたのいない世界を、どうやって泳いで渡ろうか考えています。ちょっとずつ上手くなると思うので、どうぞ応援していてくださいね。
雲の上の猫ちゃんへ、大航海時代のミツビシより
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