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快適で、飢えず、苦しまない世界

猫ちゃんへ

旅もいよいよ終盤に近づき、七度目、最後の御沙汰です。
あなたのことですので、どの御沙汰も連戦連勝快進撃かと思います。なんならわたしが弁護する気でおりますので、いつでも呼んでください。

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これは二人暮らしをはじめて、冬を越した時の写真です。冬毛のあなたはころんころんで可愛くて、お気に入りの遊びを何時間もして遊びました。

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ときは流れ、二人暮らしを始めてから、あなたはわたしのダメなところにたくさん気がついてしまいましたよね。いつしか、あなたは保護者の顔になっていました。

あなたはいつもわたしの少し先にいて、早くこっちに来なさいという顔をして待っていてくれました。慌てて追いつくと、冬の柔らかなひだまりだったり、夏場の部屋の一番乾いて涼しいところだったりしました。
それが嬉しくて、あなたの呼び声がするとサッと移動していました。(たまにフェイントを仕掛けてきて、シーバ箱の前にいたりもしました)

わたしも負けじと、あなたの好きな物事探しに躍起になっていました。水を飲むときはコップがいいこと、特にペットボトルのキャップから飲むのが一番好きなこと。洗面器に水を張って氷を入れておくと、隠れて遊ぶこと。カーペットや毛布に乗っているとき、布を引っ張られる感触が大好きなこと。

わたしたちは飢えず、快適に、好きなように暮らしていました。
ひだまりの中でうとうとするあなたを見て、快適な場所で、好きなようにくつろいで過ごすということを教えてくれたのはあなたかもしれないと思いました。今もそんなふうに、あたりを探って自分好みの場所やものを見つけているんでしょうね。
それって最高にステキです。あなたは最高の猫ちゃん!

どうぞ今日も明日も明後日も、ずっとあなたが快適で、飢えず、苦しまない世界にいますように。

うつくしいペールブルーの瞳へ、ミツビシより

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