眠り

猫ちゃんへ

ツツジの季節です。
もうすぐあなたの愛した五月がやってきます。

照らす陽の光が少し強くなって、
ひだまりの中を通ってきた、さわやかな風が吹く季節です。
あなたは風にそよぎながら眠るのがとても好きでしたね。

あなたの眠る姿はいつもきもちよさそうで、美しくて、
わたしはそっと幸福な気持ちでシャッターを切っていました。

お気に入りの場所はさまざまでしたが、
人の集まるところに寝床を作っていましたね。

夜の12時になると、猫タイマーが発動して、
わたしたちに「ベッドに入りなさい」と大鳴きして。
電気を消す段階になると、満足そうに布団にもぐりこんできました。

いま、あなたはどんな寝床で休んでいるのでしょうね。
砂の上にカーペットを敷いたテントだったり、
大岩をくりぬいた穴の中のベッドかもしれません。
どうぞ美しい夢をみていてくださいね。

今日はもうおやすみなさい、ミツビシより