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「いつもと同じ」が一番難しい|エッセイ

「いつもやさしく」
「いつも怒ってる」
「いつもやんない」

わたしはかなりの確率で「いつも」という言葉を使ってしまう。

特に娘に注意をするときなんかは、連打している。

しかし「いつも」をするのは難しい。
わたしだって「いつも」やさしく、にこにこ笑っている母でいたいのだ。

人には波がある。調子が良い時わるいとき、それは体だったり心だったり、環境だったりする。

だからこそ、そのわるさに飲み込まれて底まで落ちてしまわないよう「いつも」を死守しようとしてしまう。

「いつも」を守るために「いつも」よりがんばらなくてはならない時があるのだ。

もうすこし「いつも」を手放して、波のようなゆらぎを認められたら楽なのかもしれない。


【あとがき】

ひねくれものなので「いつも笑顔で♡」みたいなものをみると、ずっと笑ってたらこわいだろ。とかつっこむタイプなのですが、いや自分がいちばん「いつも、いつも」いってるじゃん……。って気づいたという話です。

言い過ぎて娘にも「いつもじゃないもん!」って反撃されてるからいつも「いつも」っていってんだな。
いつもいっちゃうのやめたいなと、いつも思ってる。


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