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その日は突然やってきた!!プレーヤーからリーダーへの転身!不安、不満、不信の中で私がやったこと。

3月のある日、私が午睡中に子ども達の身体をさすっていたら、当時の主任の先生から小声で「園長先生からお話があるので、園長室へ行ってください。」と耳打ちされました。

午睡がひと段落したタイミングで園長室を訪れると、そこには園長先生と施設長がいました。“なんだろう?”“何かしでかしたっけ?”“クビになるのか??”と悪い妄想が頭の中に広がりつつ、園長の前にある椅子に座りました。すると・・・

「来年度、主任としてやってもらいたい。」と言う園長。咄嗟に、“やりたくない”という表情をしていた私に、「一緒に考えるから大丈夫。」と言う園長。なんとなく、“断る選択肢はないのね。”と感じました。そして、次年度から主任として働くことになりました。

プレイヤーからリーダーに転身した時にやってみたこと

◯急な辞令に反応した自分の気持ちを味わった!

中には、“主任になって嬉しい!”と、急な辞令を喜んで受け入れられる人もいると思いますが、私は、“なんで私が?!”“色々と大変そうで嫌だな。”“主任って具体的にどんなことをやったらいいの?”“主任になるまでの段階的なスキルアップができる仕組みがなくて困る!”というような、不安、不満、不信という3つの“不”がどんどこ湧き出てきたので、諦めて味わってみました。

自分が感じる気持ちを素直に受け入れて味わってみると、どうしてそのような気持ちになるのかを俯瞰して考えられて、次第に感情の根源が分かってきて、心がラクになります。私の場合、“職場の年長者として、うまいこと主任業務をこなさないと恥ずかしいじゃん”みたいな気持ちがあったようです。

◯リーダーの役割を再確認

リーダーになると、役職者としての業務があったり役職手当がお給料にプラスされたりして“リーダー=偉い人”と、勘違いしてしまいがちですが、これは大間違いだと私は思います。

リーダーって、役割であって偉くなったわけじゃないんだよって再確認!

チームがゴールに近付ける為に、何とかする人(リーダー)として、何をしたらいいのかを考えました。

◯ゴールって何?を考えた。

私の場合、ゴールは園の保育方針(保育理念)の実現だと考えました。その為にはチームのメンバー(保育者)1人ひとりが活き活きと保育できる環境づくりとサポートが私のやることだという考えに至りました。なぜなら、保育方針の1つである“活き活きした子どもを育てる”には保育者が活き活きとしていることが、絶対的に必要だと思ったから。子どもって、近くの大人からたくさんのことを吸収している生き物ということを体感していたので。

◯ゴールをメンバーと共有した。

チームが同じ方向を向いて働けるように、まずは保育方針(保育理念)を印刷して配りました。だって、「うちの園の保育方針(保育理念)言える?」という質問に誰1人全部を答えられなかったから。汗。→私も例外にもれず。汗。言い訳がましく聞こえるかもしれませんが、保育の中で大事にしていることは理解していたし、実践もしていたのですが、改めて言葉として聞かれると答えられなかった、という感じです。汗。これってあるある??

◯ゴール(保育理念の実現)を軸に保育を考えていった。

私が正規の職員として働き出した頃、午睡中に日中活動の振り返りが行われていたのですが、そこでは「あなたの動き方がどうだったのか。」というような、保育者の動きを話す時間になっていて、子どもの姿から育ちや経験を話すことが少なく、とってもつまらなく苦痛な時間でした。

保育を語る時に、主観が強くなってしまうと話す内容が子どもの育ちについてから遠ざかってしまったり(考え方の違いや好き嫌いで話してしまい人間関係に亀裂が入りやすい)、話し合いとして成立しづらくなってしまいがちです。

保育方針(保育理念)を共有しておくと、計画、実践、振り返り、話し合いにおいて、目指すべき子どもの姿を軸に考えることができ、それに基づいて話すことができるので、チームが同じ方向で保育を考える上でとっても有効です!

◯メンバーが活き活きと自分を発揮する為に、“安心・安全”を考えた。

こちらについては、また次回の記事に書くことにします。

リーダーって思考力を鍛えることができるんだなぁ。と実感しております。はい。体の筋肉を鍛える為に筋トレをするように、脳を鍛える為に思考することを怠けずにやっていると、思考回路が開通して回路を増やせたり、思考を深めたりできるようになる気がしています。使うって大事。とはいえ、まだまだポンコツ故に息切れしていることもしばしば。ご褒美を与えて頑張ってもらいます。私の脳と体に。


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