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「Cross Road 」 BON JOVI (1994)

BON JOVIとはデビュー作からのお付き合いでw

日本では高い人気を誇るのに
本土(アメリカ)ではパッとしない…

そんな時代からずっと聴いていた。

メタル好きの人の間では
「BON JOVIが好きです」と言うと

軟弱なファンだと勘違いする人もいて

割りとボーダーレスな位置に存在する
ロックバンドのイメージがある。

確かに土着的かつ大陸的なイメージの楽曲は
純粋にはメタルだと断言出来ないかも知れない

どちらかと言うとTRIUMPHやLOVERBOY、

もっと極端な例を出すなら

ブルース・スプリングスティーンあたりに
通じる骨太なロック。

キーボードが入っているからポップだ、
などと宣う人もいた…

が!

私はBON JOVIが大好きだ
カテゴリーもジャンルも関係ない、

とにかく楽曲が素晴らしい
そして歌詞も非常に素晴らしいロックバンド。

「Cross Road 」(1994)

このベストアルバムが出る頃、
私は時代的にカセットとMDでしか
BON JOVIの作品を持っていなかったので

格好の機会だ、と即購入した。

「Livin' On A Prayer」 
「You Give Love A Bad Name」
と言った、歴代珠玉の名曲に加え

新曲が2曲収録されていたこのベスト盤

私にとって最大のハイライトは… 

この「Always」と言う曲。

これまでもBON JOVIの作品には
美しいバラードが幾つも存在していた。

中でもこの曲は私の心を最も捉えた
最たる曲だった。

曲の美しさに加えストーリー仕立てのMV

最終的にこの曲を
自分の結婚式の中で使用させてもらうほどの
フェイバリットソングとなった。

そしてどの曲もそうなのだが
ジョン・ボン・ジョヴィの書く歌詞は

"詩"ではなく"物語"である。

例えば「Livin' On A Prayer」

この曲はデスモンド・チャイルドとの共作で

イントロ部のトーキングモジュレーターを
聴くだけで鳥肌が立つほどの思い出の曲。

歌詞はある男女の恋愛ストーリー、
その物語を歌に乗せて語っているかのようだ。
(実際に体験談を基にした歌詞らしい)

そのせいで歌詞を知りたい!と言う気持ちに
駆られるし

歌詞の内容を理解するとより感情移入出来る。

"歌詞がひとつの物語"

日本にこのスタイルを持ったバンドが
存在するか?と問われると即答できない。

系統は違うがBLANKEY JET CITYあたりに
同じものを感じる時がある。

そして我々のような初期のファンにとって
やはり外せない1曲が…

「Runaway 」

どちらかと言うと「夜明けのランナウェイ」
の方がしっくり来る感じ。

このドラマチックで鮮烈なデビュー曲を
聴かずしてBON JOVIは語れないだろう。

正にこのベストアルバムは初期の曲と新曲、

そこに付随する人生の思い出と未来、

過去と現在が共存する最高のベスト盤で
あると言える。

個人的には大好きな曲である
「Born To Be My Baby 」
「Only Lonely 」が収録されていないのが
とても残念ではあるが

そちらはまたオリジナルアルバムを
聴くことで発散することが出来る。

様々なバンドのベストアルバムの中でも
トップ・オブ・ザ・トップと言えるのは

この「Cross Road」だと断言しても
過大評価だとは決して思わない。

デビュー当時、バンド名の発音の仕方が
わからなくて

どこにアクセントをつけて呼ぶか、とか
友人とあれこれ考えた思い出が懐かしい。

ちなみに私の結婚式には
「Always」
「I'll Be There For You」
「Never Say Good-bye 」

この3曲を使わせていただいた(笑)

ところでBON JOVIの存在を
名前でしか知らない20歳の息子に

最近このアルバムを聴いてもらったところ
ハード系の音楽にあまり関心のない息子が

「ボン・ジョヴィめちゃめちゃええやん!」

そう言っていた。

やはり素晴らしい曲は
時代を越えて愛されるのだ、と
実感した瞬間だった。


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