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退化スプレー型!大きなムゲンダイナVMAX(第2回はかいこうせん杯ベスト16)

はじめまして!◎mitsu◎と申します。

今回は6/7に行われた第2回はかいこうせん杯でベスト16という成績を収めることが出来た、「退化スプレー型!大きなムゲンダイナVMAX」デッキのレシピ紹介をさせていただきます。

1.ムゲンダイナVMAXの特徴

まずはムゲンダイナVMAXの特徴からおさらいしましょう。

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HP340 → 現環境でトップクラス

特性 ムゲンゾーン → 自分の場のポケモン全員が悪ポケモンなら、自分のベンチに悪ポケモンを8匹まで出せる。

技 ドレッドエンド → 悪無で最大270ダメージを出せる。

かつてXY時代に流行した、スカイフィールドというスタジアムの効果を特性で持ち、レックウザEXやゾロアークGXを彷彿とさせる高火力技を出せるポケモン。特に特性のムゲンゾーンはある「グッズ」と組み合わせるとすごい効果が発揮されることで話題になりました。

そのあるグッズとは「退化スプレーZ」です。

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公式のQ&Aを確認してみると、こんな記載があります。

Q.自分のベンチに特性「ムゲンゾーン」がはたらいている残りHPが「10」のムゲンダイナVMAXがいて、自分の場に別の悪ポケモンが8匹います。
このとき、グッズ「退化スプレーZ」を使って、ムゲンダイナVMAXをムゲンダイナVに退化させた場合、特性「ムゲンゾーン」がはたらかなくなりますが、退化したムゲンダイナVがきぜつするのと、ベンチポケモンが5匹になるまでトラッシュするのとでは、どちらを先におこないますか。

A.ベンチポケモンのトラッシュを、先におこないます。
なお、退化したムゲンダイナVをトラッシュした場合、ムゲンダイナVはきぜつしません。

つまり、相手プレイヤーはせっかくムゲンダイナVMAXにダメージを与えても、上記の条件を満たせばダメージはチャラになってしまうのです!!

これって「まんたんのくすり」や「アセロラ」などの全回復系カードが無い環境で特質すべき効果で、唯一これを使うことが許させたポケモンがムゲンダイナVMAXということです。

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2.環境考察

次に現環境にいるデッキを考えてみましょう。

三神ザシアン、コンボザシアン、ピカゼク、ジラサン、小ズガドーン、マルヤクデ、FTB、レッパ、超MM、ボーマンダ、ドラパルド、クワガノン、ジュナイパー  etc…

これらを整理すると、環境TOPにいる三神ザシアン や コンボザシアン、そして小ズガドーンはGX技やジラーチ◇を駆使し、攻撃2〜3回でゲームを終わらせることができます。また、ピカゼクやジラサンは相手の動きに合わせてカウンター気味に戦うことが出来ます。

また、新弾ではジュナイパーというGX・Vポケモンからの技のダメージを受けないという特性を持ったポケモンが出てきたため、環境上位のポケモンも構築を見直す必要が出てきました。

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3.デッキコンセプト

これらの環境上位デッキと戦うためにはムゲンダイナVMAXの特徴を活かした戦い方が望ましいと考え、以下の動きをすれば強く出れるのではないかと考えました。

①ムゲンダイナVMAXに大きなおまもりをつけHP370にし、相手にワンパンさせないようにする。

②相手がVMAXポケモンであれば、相手も自分もワンパン出来ないため、こちらは無理にベンチポケモンを並べることはせず、最低でも180点を2回当てて、サイドをとっていく。

③ダメージを追ったムゲンダイナVMAXはベンチに逃し、基本エネルギーを後続アタッカーにつけかえる。

④退化スプレーZを使用し、ムゲンダイナVMAXを山札に戻し、ダメカンが載ったムゲンダイナVはトラッシュに送る。その際、いっしょにクロバットVをトラッシュに送ってしまえは、ボスの指令で呼び出されサイドを取られるリスクを減らせる。

⑤後続の非エクアタッカーで相手のトドメをさす。次の相手のターン、相手にはバトル場にいる非エクを倒すか、HP370のムゲンダイナVMAXをベンチから呼び出して攻撃するという選択をさせ、3-1-3 または 3-1-1-3 でサイドを取らさざるを得ないような戦い方をさせる。

といった戦術を新弾ムゲンゾーン発売1週間前に思いつき、毎夜26時まで調整する日々を送りました。

4.デッキレシピ

そして、新弾ムゲンゾーン発売から2日後の6/7。はかいこうせん杯当日で使用したデッキレシピはこちらになります。(それぞれのカードの採用理由は「6.はかいこうせん杯決勝トーナメント」のあとに書きます)

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5.はかいこうせん杯予選リーグ

第2回はかいこうせん杯の予選リーグの結果はこちらになります。

1.ルカメタザシアンハッサム 6-5 ⭕️
ハッサムVやルカメタTAG 、サオボーでこれでもかとエネを割られたあとに、ジュハチで山札トラッシュとベンチをトラッシュさせられた。しかし、こちらは淡々と退化スプレーZを使って回復しながら中打点を与え続け、なんとか初戦を乗り切る。

2.悪バレット 6-0 ⭕️
お相手、ニャビーやニューラを出してきたため悪バレットと判断。しかし、なかなか ふしぎなアメが手札に来なかったようで、こちらは次々とバトル場のポケモンを倒し続け、WIN。

3.雷軸ボーマンダ 6-0 ⭕️
最初、ジラーチやサンダーが出てきたので、ジラサンだと思い、かなり警戒したものの、途中でボーマンダVが出現。ジャイアントボムをつけ、こちらの攻撃を防ごうとしていたようなので、その隙にムゲンダイナVで後続にエネ加速し、準備万端。なかなかトリプル加速が引けなかったようで、クロバットVを差し出してきたため、1匹づつ倒し三連勝。

4.マルヤクデ 4-6 ❌
後攻スタートで事故り気味だったが、相手がジラーチをバトル場に置いて番を返したので、フーパで倒す。しかし、ベンチのマルヤクデVMAXがフーパを倒してサイド1-1。しかし、こちらは後続が育っておらず、苦渋の選択でムゲンダイナVを前に出し、30点をマルヤクデVMAXに乗せ、番を返す。返しで、ムゲンダイナVが倒されたものの、ガラルジグザグマ とイベルタルGXを引いてデスカウントGXで逆転。しかしリセットスタンプ後にマルヤクデVの上技でイベルタルのハイド悪エネを割られ、逃げることが不可能に。ムゲンダイナVMAX育つも、マルヤクデVにツーパンされ、敗北。

5.ガルーラジュナイパー 5-6❌
モクローとガルーラ、ジラーチが見えたのでガルジュナと判断。相手のジュナイパーが立つ前にいかにサイドをとり、後半非エクアタッカーで殴り勝てるかの勝負だったが、不用意にフーパをベンチに置いてしまう。次ターン、ボスの指令でフーパを呼び出され、ジュナは弱点をついてワンパン。ハンドにはボス2枚と博士の研究があり、手札を増やしたいが、相手のベンチのポケモンを呼び出すためにボスの指令を温存しなければならなかったため、博士の研究が使えず、非エクアタッカーも尽きて万事休す。

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3勝2敗…グループ2位だったため、他のグループの2位とサイド取得数上位の人が上がれる大混戦に。(各グループ1位は確定。2位の中で成績上位者5人が決勝Tに進める。)

運命の発表…


結果は……


なんとか決勝Tに進めることが決まりました!

6.決勝トーナメント

決勝トーナメント一回戦の相手はポケカ実況者のもっちサン。相手のデッキはインテレオンVMAXで結果から言うと3-6で敗北しました。

敗戦理由としては、

①序盤、インテレオンVを倒せるタイミングでベンチに6匹並ばず、ワンパン出来るチャンスを逃した。
②クロバットでドローする際に、クイックボールのコストとして退化スプレーZを切ってしまった。
③インテレオンVMAXの下技でベンチのHP60ニューラを倒されてしまった。
④ボスの指令か退化スプレーZ、どちらかを引けば形勢逆転出来るタイミングでクロバットやエリカで引けなかった。
⑤ツールスクラッパーで大きなおまもりを剥がされ、ガラルジグザグマ+回収ネットで20点乗せられた。
⑥ジラーチ◇を2回サイドに仕込まれ、ニューラで1回、ムゲンダイナVMAXで1回使われてしまった。

と、構築やプレイングで見直すべき点があるなぁと感じた最終戦でした。

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7.カードの採用理由

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ここからは気を取り直して、今回のレシピの採用理由を説明したいと思います。

【ポケモン19枚】
ムゲンダイナVMAX 3枚
メインアタッカー。2体立てたいので3枚採用。

ムゲンダイナV 4枚
ムゲンダイナスタートしたいので、4枚採用。後続を育てるのに上技のエネ加速も稀に使用する。

クロバットV 3枚
クロバットスタートしたくないのと、枠の都合で3枚。

マニューラ 2枚
このデッキのフィニッシャー。最近は相手が特性持ちを並べてくれるので、1エネで100~200ダメージを見込める今大会のMVP。

ニューラ 2枚
こっそりこわすの方が一般的だが、ふくろだたきで一発逆転狙いにいったためHP60の方を採用。しかし、決勝T1回戦でインテレオンVMAXに狙撃され、サイドを献上。今後はHP70の方に戻す予定。

フーパ 2枚
サブアタッカー。たねポケモンで1エネ90ダメージは申し分のない火力。しかし、しばしばボスの指令で縛られたため、うらみだめのミカルゲの採用を検討している。

イベルタルGX 1枚
TAG TEAMやVMAXアタッカー戦で使用。何と言ってもデスカウントGXが強力。しかし、ベンチに置いたままになると、グレートキャッチャーで呼び出される恐れがあるので、基本的にはベンチに出さない。

ガラルジグザグマ 1枚
ダメージ調整要因。当初は4枚採用だったが、①アタッカーとして使えない②デスカウントGXを積極的に狙わないため、1枚で落ちついた。

ダークライ◇ 1枚
悪デッキの貴重なエネ加速要因。雷デッキで言うカプ・コケコ◇に近いカードだが、エネルギーつけかえといっしょに使わなければならないため、ベンチに出すタイミングが難しい。しかし、手札に溜まったエネを盤面に置くことにより、クロバットVのドロー枚数が増えるので便利。回収ネットで使い回せるのも覚えておこう。

【サポート10枚】
マリィ 3枚
序盤に使いたいカードのため当初は4枚採用だったが、ボスの指令や退化スプレーを山札の下に埋めてしまい、欲しいタイミングで使えないことがあるため3枚で落ちついた。

博士の研究 2枚
当初はグッズや進化ポケモンをトラッシュするのに抵抗があったためシロナを採用していたが、前述の理由から大会前日に変更。この采配がズバリ的中し、ピンポイントで必要パーツを揃えられた。

エリカのおもてなし 1枚
中盤で手札をキープしつつ縦引きし、必要パーツを揃えるために採用。
相手が盤面展開してない状態だと効果が薄いため1枚のみになった。

ネズ 2枚
悪ポケモンとエネルギーを持ってこられる優秀なカード。エネルギーを多く採用してしまうと事故率が上がるため、エネルギーをサーチ出来るのが偉い。退化スプレーで戻したムゲンダイナVMAXを持ってきたり、ハイド悪エネルギーをサーチしてバトル場のポケモンにつけ、ベンチに逃がすことが多かった。

ボスの指令 2枚
本当は3枚入れたかったが、グレートキャッチャーのほうが使い勝手が良いかなと思い2枚にした。しかし、大会ではボスの指令があと一枚あればという場面が多かったので、今後は3枚でまわすと思う。(もしくはともだちてちょうや環境次第ではアリアドスも採用候補)

【グッズ 20枚】
クイックボール 4枚
言わずもがな。

ポケモン通信 4枚
ポケモンの数が多いので4積み。ムゲンダイナVMAXをサーチしたり、クロバットVにつなぐことが出来るのでこのデッキと相性が良い。博士の研究を打つ前に進化ポケモンを巻き込むことが少ないというメリットはあるものの、ポケモンがコストになるので、リセットスタンプ後に引いた場合、悶絶する。

スーパーボール 2枚
先行1ターン目にクロバットVを頼らず、ムゲンダイナVやニューラを並べたかったので2枚採用。ポケモンが多いので、かつてのルガゾロやグランブルの構築を参考にした。

ポケモンいれかえ 2枚
ハイド悪エネルギーを4枚採用していたので2枚。ムゲンダイナVに大きなおまもりを貼りたいので、ふうせんではなくポケモンいれかえを採用。

退化スプレーZ 2枚
このデッキの最大のコンセプト。ムゲンダイナVMAXのムゲンゾーンを能動的に解除できるグッズ。決勝T1戦目で攻め気味に手札を処理した際、クイックボールのコストで切ってしまったため終盤の欲しいタイミングで残り1枚を引き切れなかった。かといって1回使えればいいので2枚の採用。

大きなおまもり 2枚
このデッキのコンセプトを支える重要カード。ムゲンダイナVMAXのHP370まで引き上げて相手の攻撃を耐え、退化スプレーZコンボに繋げる。ほぼムゲンダイナVMAXにつけるが、たまにクロバットVやイベルタルGXに貼ってHPを上げたりできる。

エネルギーつけかえ 2枚
エネ加速手段が乏しい悪デッキにおいて手張りしたエネを場に保持し続けることが重要になってくるので2枚採用。主にダークライ◇から各アタッカーへ、またはダメージ負ったムゲンダイナVMAXの基本エネを後続に付け替えるとき使う。

回収ネット 1枚
現環境でちょっとしたぶっ壊れカード。XYの時代からこんなカードがあったらいいなと思っていたら剣盾環境で出ちゃった。当初は雑に4枚入れていたが、ガラルジグザグマを減らしたことをきっかけに優先度が落ちた。しかし、バトル場のポケモンを手札に戻せるので、本当は2枚以上採用したい。

グレートキャッチャー 1枚
最近、skype大会やPTCGOの大会上位のデッキに1枚入れているのをよく見るので入れてみたが、そこまで活躍しなかったので、3枚目のボスの指令に差し替え予定。

【スタジアム 1枚】
混沌のうねり 1枚
スタジアムに枠を避けず、ピカゼクのサンマや炎系統のカマドを阻止すべく採用。
トキワの森の採用も考えたが、相手に使われてしまう恐れと、先に相手が混沌のうねりを貼った場合、スタジアムが貼れないことがあるため、当面はこのカードで落ち着くと思う。
(もしかしたら、ブラックマーケット◇入れるかも)

【エネルギー 10枚】
ハイド悪エネルギー 4枚。
3枚だと少ない、5枚だと多いので4枚。逃げエネ0になるので、ムゲンダイナ、イベルタル、フーパなどに貼って、ベンチに逃がすのに使う。マルチつけかえが現レギュで使えたら、めちゃ強なのに…。

基本悪エネルギー 6枚
エネルギーが少なすぎると初手に貼れない可能性が高く、多すぎると事故るので6枚。
エネルギーが足りないなと思ったら、エネルギースピナーを1~2枚入れると思うけど、そんな枠はない。

【差し替え候補カード】
アローラニャース&アローラペルシアンGX
小ズガ対策に2-2入れていたが、エネ加速が困難なためボツに。

ミカルゲ
1エネで40~160ダメージ出せる非エク。ベスト8のデッキに採用されていたので、フーパの代わりに入れたい。

ヤミラミV
2エネで高打点が出せるが、大型のポケモンに対してはムゲンダイナ・イベルタル・マニューラで処理できるので不採用。

ターボパッチ
当初2枚入れていたが、VMAXにエネを貼れないのと、4枚も入れる枠が無いので不採用。

8.最後に…

今回、コロナウイルスの自粛期間でskypeポケカを導入し、現環境のデッキをいろいろ回してみて、少し剣盾環境の理解度が上がったと思います。

もともとは、ムゲンダイナをメタるつもりでデッキを組んでいたのですが、いつしか愛着が湧いてきて、大会に持ち込んでみようという気持ちにもなりました。

噂では、そろそろBレギュが抜けるんじゃないかと言われていますが、今回組んだムゲンダイナデッキはそれほど影響はなく、今後新弾が出てさらに強化されるカードなので楽しみです。

今回の記事で質問等がありましたら、Twitter@mitsu1290までDMください。また、skype対戦・大会のお誘いお待ちしております。、コロナが終息したら、秋葉原・北千住・高田馬場に出没しているのでジムバトルでお会いしましょう!

それでは、また!

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