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第5期統率者神決定戦 準決勝レポート


はじめに

皆様こんにちは。熱中症でぶっ倒れていないでしょうか?黛みつです。
今回は,第5期統率者神決定戦の2日目に参加できました。
初回の統率者神決定戦以来2回目の挑戦となったほか,初の全国配信となり,非常に緊張しました。結果こそ準決勝没でしたが,過去最高の戦績となりました。ゲームの中身としては,最初から最後まで事前に想定していたゲームをすることができ,自分のログテヴェの乗り手スキルに多少自信を持つことができました。

試合を終えてから配信を拝見し,シゲキさんの解説を聞いていてこちらの思惑と違う点が散見されたので,こちらの記事ではプレイヤーとして実際何を考えてゲームに臨んでいたかを解説いたします。
決勝に進んだUmekoさんも同様の記事を書いているようなので,ぜひ準決勝の動画とこれらの記事を読んで,実際のcEDHのプレイって何を考えているか参考にしていただければ幸いです。

ちなみにUmekoさんはお友達なので,当日は2人のうちのどっちかが勝とうねって話をしてました(笑)。
受けるデッキの1番手と攻めるデッキの2番手が協力してゲームメイクしてるんだぞ?フフッ怖いか……?

当日は私も地元の布多天神社に参拝にいって,「準決勝,勝ってきますので楽しいゲームになるように見守ってください」とお祈りしてきました。
いつもはアキバの神田明神に行くんですが,さすがに暑すぎて断念

事前準備編

ログテヴェは偉大なるしもっちさん無印さんの2大巨頭がめちゃくちゃ上手く回しているデッキです。
私は圧倒的にプレイ練度が足りないので事前準備でゲームプランを決定し,プレイが大きくぶれないように工夫する必要がありました。
それぐらいログテヴェは即興で回すのが難しいデッキで,準決勝で下手くそを晒して悲しい結果にするわけにはいきません。私のプレイヤーとしてのプライドが許しません。
よって家に帰ってから精神と時の部屋にこもって事前準備を始めます。時間はたっぷりあるんだ。しっかり準備してやる。大きなイベントのSEとなると,大きく違うのが事前に相手のデッキを知ることができることです。トラテヴェもマルティムもロッコも動きを知っているデッキだったので非常に楽に準備ができました。
2日目に進出が決まってから当日までに,他3名のデッキをmoxfieldに移してある程度1人回しをしたり,ざっくり計算をして初手のキープ確率を考えたりして,当日のゲーム展開を予想しました。

事前練習の跡

当日のゲーム展開予想

前日の夜10時にtweetした内容は

当日の展開予想

となっており,1日目のnoteにも「2Tテヴェシュが安牌」と記載しているので,そちらも見て欲しいのですが,もうちょっと詳しく私の理想のゲーム展開をお話しします。

このような走り屋で青を囲む,あるいは青が走り屋を囲む卓は,ログテヴェがもっとも得意とするゲームで,青いプレイヤーのキープが甘そうならこっちが走るターボむかつきプラン,青いプレイヤーのキープが受けに回ってそうなら出し抜けるキープを行ってミッドレンジにお付き合いするプランの両方を1番手のプレイヤーのマリガンを見ながら決めることができます。

理想の卓順。皆やりたいことが分かっている幸せな卓

ただし,同卓の青の2人ともロッコを受ける札が少ないことが事前のリストから分かっているので,

Umekoさんのロッコなんとかできそうカード群 
けーさんのロッコなんとかできそうカード群

ロッコさんには申し訳ないが徹底的にマークして,青が手札を整えるまで走らせないようなプレイをしようと決めていました。特にロッコに対して致命傷となりうる《敵対工作員/Opposition Agent》は黒3人のデッキ全部に入っているんだ。みんな!!ここを握ることを目標にするぞ!!!
本当に申し訳ない。私は勝って決勝に行きたいんだ。

よって,私のログテヴェの理想のゲーム展開は,テヴェシュを早期着地させて,じっくり手札と盤面を整えつつ,いつでも《むかつき/Ad Nauseam》を打てるようにしながらロッコかトラテヴェの仕掛けを待って,その次,もしくは《出現領域/Emergence Zone》をつかってその上から勝利するというものでした。
ロングゲームになるとテヴェシュの奥義をめぐってゲームを動かすことができるので,卓内のバウンスを消費させることができ,死の国ルートの妨害手段を減らすことができるほか,他のプレイヤーに常に奥義の圧をかけて戦うことができます。
この卓ではテヴェシュの奥義が決まればログテヴェなら物量差で圧勝することができることから,絶対ほかのプレイヤーの戦闘などによる忠誠度介入を誘うことができ,マルティムのマルコムの殴り先を強制することでティムナのドロー枚数と宝物を減らして勝ちづらくすることができます。

このようなログテヴェ理想のゲーム展開を防ぐのは,青2人が《リスティックの研究/Rhystic Study》や《フェアリーの黒幕/Faerie Mastermind》などで手札を溜め込んでしまうことです。
これに対抗するためには,《黙示録、シェオルドレッド/Sheoldred, the Apocalypse》のライフルーズによるゲームレンジの圧縮,《スランの医師、ヨーグモス/Yawgmoth, Thran Physician》,《甦りし悪夢、ブレイズ/Braids, Arisen Nightmare》,《ネクロポーテンス/Necropotence》+《聖遺の塔/Reliquary Tower》といった青に匹敵するドローエンジンによる物量戦,《特務魔道士ヤヤ・バラード/Jaya Ballard, Task Mage》や《活火山/Active Volcano》といった青いパーマネント破壊によるゲームの掌握を目指していました。

頼みのカードたち。対青のロングゲームで鍵となる相棒たち

シゲキさんはしきりにログテヴェは走るデッキとおっしゃっていて,すぐに走ってゲームが終わっちゃうと解説しておりました。
しかし,私からすると準決勝まで勝ち上がってくるようなプレイヤーが1-2Tむかつきを簡単に通すとは思えません!
予選ラウンドでは速攻でゲームを終わらせることを目指しますが,こういったちゃんとしたSEの卓ではロングゲーム上等!!の気持ちでマリガンしますので,ちゃんとゲームは続きますよ(笑)

準決勝使用リスト

ボーナストラック

Top12プロフィール(存在しない記憶)

Q1. お名前、年齢、都道府県を教えてください。

お名前:黛みつ
年齢:32
都道府県:東京都

Q2.所属しているコミュニティや普段よく行くショップを教えてください。

ショップ:晴れる屋トーナメントセンター東京,吉祥寺店
コミュニティ:Twitter,ロレンス虐待会,ロレンス激励会,飲酒鯖

Q3. これまでの主な戦績を教えてください。

第一期統率者神決定戦 Day2

Q4. 使用した統率者、予選の成績、ベストカードを教えてください。

使用統率者:《ロフガフフの息子、ログラクフ/Rograkh, Son of Rohgahh》&《愚者滅ぼし、テヴェシュ・ザット》
予選の成績:3-3
ベストカード:《黙示録、シェオルドレッド/Sheoldred, the Apocalypse》

Q5. 『指輪物語』のカードでデッキを組みたい統率者を教えてください。

えっちなため

配信の解説の副音声

準決勝の動画はこちらからどうぞ
https://www.youtube.com/live/S_X8p125lgA?feature=share&t=11053

ここからは,いよいよ当日の試合のログテヴェ側の解説をしていきます。
ぜひ動画と並行してお楽しみください。

umekoさん視点はこちらの記事

けーさん目線はこちらの記事です


キープ&マリガン

まず初手7枚の内訳です。めちゃくちゃいい手札が来てくれますように!!!
ちなみに理論値最強の7枚はこちらです。

1T2バックむかつき この初手はイカサマです みたら通報しましょう。

理論値を願いつつも,初手の沙汰を待つ。準決勝,ここ一番。最高の初手を回してくれ。お前ならできるだろう?頼むぞ!!

準決勝ファーストハンド

いーや強すぎひんか??????????
1T3ドローこそできないものの,突っ込んで1Tテヴェシュ,さらに爆薬を烈日1セットできる初手です。トップから土地が降ってこないことが最大の裏目ですが,2Tはログから合計4ドローできます。そのため初回ドロー込みで5枚引くので,だいたい80%ぐらいの確率で土地を引けることになっています。
また,対青最強級のカード《黙示録、シェオルドレッド/Sheoldred, the Apocalypse》まで駆けつけており,こいつを戦場に送り出せれば事前想定通りのゲーム展開が出来て概ね勝てるとウキウキ。
裏目はUmekoさんのレモラキープだけど,こいつが初手に来る確率は所詮7%。分のいい賭けなんだ!!
Umekoさんがマリガンしたことから,初手にレモラがなく,マリガンで0マナ打消しを探しに行っていると考えることができます。となると次の7枚でレモラ引かない確率は93%ぐらいなので,概ね分のいい賭けができていると判断しキープしました。
ちなみに初手に《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》があるのはかなり最高で,X=0で置けばマルコムやロッコの波止場による宝物,テヴェシュのスラルを焼くことができ,X=1で置けばUmekoさんの《頭蓋骨絞め/Skullclamp》,マルティムの《エスパーの歩哨/Esper Sentinel》,ロッコのマナクリーチャーと《ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote》,あとはレモラ,
X=3で置けばマルティムの統率者やロッコの《イーオスのレインジャー長/Ranger-Captain of Eos》,リス研を割ることができます。
他3人がマリガンしているときに,ニヤニヤしながら「いやー思っている以上にいい初手が来ましたよ」とアピール。目標は2Tテヴェシュなので当然です。
私が対戦相手だったらログテヴェが最初の7枚でキープしているときは,もう世界は終わってしまうのかと絶望してしまうので,非常にいい気分でマリガンを見守ることができました。

序盤

圧を掛けながらニコニコしているオタクの図

そして無情なUmekoさんの初動

土地クリプト印鑑死儀礼は強すぎません?積み込んだ???

マナクリプトが出てきてくれたことで,Umekoさんのライフを詰めて退場させ,ゆうゆうと走るゲームプランが現実的になって嬉しい感じになっています。キツそうな顔しながらも内心ニコニコです。
どうせ手札の1枚は《狼狽の嵐/Flusterstorm》か《白鳥の歌/Swan Song》なんでしょ???と思いながらも,本命のレモラがでないことにほっとしています。

そして1T目,ちょっと悩んでUmekoさんの残り2枚に思いをはせつつ,「どうせテヴェシュには妨害吐かないでしょ」と思って一気にテヴェシュを設置。即座に一番気持ちいいことをしていただいて,爆薬X=1を設置し,ロッコに「お前のマナクリと共生虫は死んだ」とアピールしてターンを終了。

2T目
シゲキさんの「急所が通り過ぎたあと」という解説がベストマッチする戦場でゆうゆうとテヴェシュにちょっと気持ち良いことしてもらって,マナを伸ばしつつも,いつシェオルおいて引きこもるか考えながら,走るつもりなんて毛頭なくどっしりロングゲームの構えのアピールである《探検の地図/Expedition Map》を置いてゴー
マルティムがガン構えをしてくれてロッコがめちゃくちゃ走りづらい盤面が続きます。気分はもはやパワハラ会議。面白いように事前想定通りにゲームが進んでいきます。

準決勝は最高のゲーム!!勝利はログテヴェ!!ヒーローインタビューのMVPはシェオル!!

3T目はちょっと長考。もじもじしてるのはロッコが《宝石の睡蓮/Jeweled Lotus》から《波止場の恐喝者/Dockside Extortionist》にアクセスしたとき,どうやって被害を抑えるか,シェオルをいつ戦場に送り込んでどっしりゲームするかを考えています。
手札には《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》があるので,ロッコの波止場カウントは4まで減らせる。4まで減らせば睡蓮波止場から最悪でもレインジャー長センチネルぐらい,つまりまだ死なない。
ロッコから撤廃者,手から波止場だと波止場カウント6,そこから食物連鎖で死にうるがかなり厳しいハンドしていないといけないため考慮から外しました。
ロッコはダブマリ森知恵キープであると推測し,睡蓮ロッコ波止場の動きはかなり運が良くないとできないと思い,森知恵を躊躇させつつ,トラテヴェのテヴェシュ,マルティムのティムナの牽制も兼ねてシェオルを着地させ,何事もなくターンが回れば地図から《出現領域/Emergence Zone》をもってきてどんどん周囲に圧力をかけようとプレイします。

シゲキさんの「消すほどじゃない」というコメントは正にその通りで,マルティムがリアクションありそうな顔をし始めたので,「えー,このシェオル強すぎ?打消し吸う?」と交渉。無事着地させ,ロッコとトラテヴェに制限時間を設けます。
このシェオルを着地させた時点で,このゲームの結末をロッコが耐え切れずに走ったところにトラテヴェの《精神壊しの罠/Mindbreak Trap》などのマルティムより多いロッコに当たる妨害を当ててもらって,トラテヴェの初動はこちらの火力や青妨害,マルティムからのバックアップの2人がかりで止めつつ,《出現領域/Emergence Zone》などで上から勝利するものと決めました。

と,ここでマルティムが《魂の洞窟/Cavern of Souls》をマーフォーク指定で設置。ログテヴェからのデモコンタッサはタッサを打ち消すことしかほぼできないので,こんなことをされてはたまったもんではありません。
この指定は手札に《タッサの神託者/Thassa's Oracle》を持っているアピール,つまり,「ログテヴェがもたもたしてるならこっちが勝っちまうぞ」というメッセージです。
恐ろしい……ますますUmekoさんの《精神壊しの罠/Mindbreak Trap》が重要なゲームです。トラテヴェには死んでほしいけど死んで欲しくない。マルティムが風に運ばれて寿司職人になる,そんなの許せないわ!(実際は手札が土地ばっかだったらしく,めちゃくちゃブラフがお上手でした)

マルティムを追いかけるUmekoさんとワイ

頼みの綱のUmekoさんがトラシオスでリス研をめくって,Umekoさんの余命がどんどん短くなっていきます。シェオル出してる側ですが,Umekoさんには限界まで生きていてもらわないといけません。振り込みつつも退場させない,そういったUmekoさんのライフ管理まで始まりました。

シゲキさんの「シェオルが攻め手をどんどん削っている」というのはおっしゃる通り,こちらの意図はゲームの圧縮,どんどん制限時間を短くして自分に有利にしていきます。

ちなみに《失われた業の巫師/Shaman of Forgotten Ways》のテキスト確認してるのは,《生命の律動/Biorhythm》モードが何マナだっけと確認しています。最悪打たせるゲームはありかなと思っています。

地図起動に関しては解説が頓珍漢なことを言っているので面白くなっています。ここは出現領域一択です。(最初に《聖遺の塔/Reliquary Tower》切ってるし)
《ウルザの物語/Urza's Saga》のトークンは強すぎてシェオルと一緒に全除去される裏目があります。もう少しシェオルにはライフを削ってもらう必要があります。このゲームのサーガはマスデスを打つときに1章で打つか,トラテヴェのマスデスの返しに置くのが一番強いのでサーチしません。

中盤

4T目は《伝国の玉璽/Imperial Seal》で《敵対工作員/Opposition Agent》を持ってきます。ロッコのうっかり通って勝ち,を防ぐ必要があるので《敵対工作員/Opposition Agent》の握り込みがマスト。いってつさんがサーチ先を見に来たのでドヤ顔して見せています。
シゲキさんの「殴り合い上等,シェオルは殴っていい」は誤りで,魂の洞窟寿司職人には,手札をあげたくありません。シェオルが殴るとティムナがこっちに来てドローを進めるので完全に悪手です。
シェオルいるだけでライフは減っていくので,シェオルはそびえて立つ壁です。スラルもいないしね。

ロッコさんのX=3《歩行バリスタ/Walking Ballista》はめちゃくちゃ素晴らしいプレイで,こっちの敵対工作員サーチを読み切った上でおいて来ています。大変にプレイがうますぎる。こんなに縛っているのに的確に解答を用意してくる。怖すぎる……
これ本当に私に対して致命的なプレイで,思わず渋い顔をしてしまいました。バリスタで工作員死んじゃいますからね。
虎視眈々とロッコがねじ込みプレイをしてきて,本当に勘弁してほしいです。ここまで虐めてるんだからこのまま倒れてくれー!
何事もなくバリスタが着地したもんで,このバリスタどうしようかと悩んでいます。最悪テヴェシュの奥義を匂わせて,そこに打たせようかと考えています。

さらにUmekoさんから出現領域にダメ出しをもらいました(笑)。これでシャクって勝つ気満々だったのでさすがに許してもらえなかったようです。
まぁ出現領域に《耐え抜くもの、母聖樹/Boseiju, Who Enduress》つかってくれるなら,マナ減らないし死の国楽になるしいいやと思ってニッコリ。
先にトラテヴェのテヴェシュが奥義リーチなので,とりあえずマルコムには殴ってもらって,こっちのテヴェシュにバリスタさせるかと思っています。

5T目はトップから《スランの医師、ヨーグモス/Yawgmoth, Thran Physician》が降ってくる神引き。ここでのヨーグモスはめちゃ強い。バリスタに対する最高峰の回答です。残りはマスデスぐらいしかなくて,このタイミングではシェオルをマスデスに巻き込むわけにはいきませんからね。
このヨーグモス様のおかげで,バリスタのカウンターをはがしてもらうプレイができます。ヨーグモス設置+敵対工作員構えという最強の布陣で対戦相手全員を勝たせないように締め付けていきます。

ちなみにシゲキさんが「マルコムに殴られなくなる」といっているのは誤りです。
私のテヴェシュはヨーグモスが増殖すればいつでも簡単に奥義できるので,いくら忠誠度が減っても痛手ではありません。
ここで私のテヴェシュにマルコムがくる分には大満足スルーです。むしろバリスタの当て先をトラテヴェのテヴェシュに固定できるので最高かもしれません。ヨーグモスチラチラしてるのは,増殖があるから殴っても無駄だぞというメッセージです。マルコム除去のためではないです。
ここで何故かティムナがロッコを殴りにいき,バリスタがティムナのブロックに入ったので,じゃあとりあえずバリスタには爆発してもらおうとスーパードクターYの能力を起動します。

敵対工作員を生き残らせるために,バリスタくんの治療をしよう!

思惑通りにトラテヴェのテヴェシュの忠誠度が下がっていき,非常にいいですね。こっちのテヴェシュはいくらでも改造できますし。

一連の攻防でウキウキしていると,ここで《永遠の証人/Eternal Witness》が登場。

多分ここの攻防が見ている人には???かもしれないので補足します。
敵対工作員はロッコ狙い撃ちで使うために持ってきているので,他2人からのヘイトを下げて,彼らの動きを進める,勝たないサーチに対しては出さない目的で持ってきています。そのため,ロッコ以外には敵対工作員を使う必要が薄く,彼らの迷惑にならないところで設置する必要があります。

マジかよ!!死儀礼おるからバリスタは釣れないぞ!!と,Umekoさんが死儀礼をバリスタに使うように先に敵対工作員を置いたのです。
ロッコをほぼ完全に目無しにするために協力してくれよな!!という思い,Umekoさんに伝わっているよね……?
マルティムも,フェッチ2枚あるから切ってくれるだろうと思ったら,まさかの先に《悟りの教示者/Enlightened Tutor》
フェッチ切らんの?って言おうと思ったけどさすがに除去あるアピールかな?と思ってスルー。
いやでも除去あるならそもそもエンチュー打たないから,ここはエンチューキャストで優先権回る前にフェッチの切り忘れを指摘してサポートするべきだったなぁと後悔してたら,うっきうきで《ネクロポーテンス/Necropotence》をもってきたので,コイツ……っとなってました。
このままフェッチ切れずに苦しんでくれと思っています。

こんな盤面でネクポ持ってくるんじゃぁないよ!アンタ風入りでしょ???

ここでUmekoさんもネクポにビビッてかこっちのテヴェシュ睨んでかバリスタをスルー。
ってことはロッコが止まる打消し,だいたいマインドブレイクかマナドレインあたりを持ってんなと思って,ここからはUmekoさんのマインドブレイクを最大限に警戒するプレイに切り替えました。(マナドレ踏んだら仕方ないため)

などなどやり過ごしていると,Umekoさんの漢の《毒の濁流/Toxic Deluge》
ここでシェオルが剥がれるのはおおむね想定通りなので,ヨーグモス様に手札に変換してもらいました。

6T目,ここで走るカードがあれば一番勝ちやすいのですがビックドローを引かず。
次善策の《ウルザの物語/Urza's Saga》を引いていたので,全除去あとのウルザロボビートダウンとか理想系じゃん!!と思って設置。ついでに来ていた《宝石の睡蓮/Jeweled Lotus》を使って3マナ3ドローをします。ログは墓地いっぱいあるし,このねちゃねちゃロングゲームはまだ続くなら7マナ3ドローでいいかと統率領域へ。
ここで手札が8枚,LEDを戦場に置くか否かで悩んでディスカードしています。
ここで動かないのは,マインドブレイクケアのためです。変なスペルにマインドブレイクされるともうおしまいなので引きこもっています。

とここで,マルティムがなぜかネクポを崩すフェッチを始めて困惑。
え?もうデモコンタッサ揃ってんの?あのエンチューは釣り???怖スンギとざわめきが広がります。ただ,「うわぁプレミしたぁ」と言い始めたので,前のフェッチスルーも合わせてブラフなのかマジなのか分からなくなっています。こええええよ……

ロッコさんが《禁忌の果樹園/Forbidden Orchard》を置いていますが,以前トラテヴェのテヴェシュの忠誠度が高く,どうしようか悩んでいます。
トークンもらって殴る,という交渉が頭から抜け落ちています。
トラテヴェのテヴェシュが奥義しても即座に負けることはないですが,こちらはほぼ目無しになってしまうので,テヴェシュをなんとしないとなりません。
そこで《吸血の教示者/Vampiric Tutor》で対応策を見つけに行きます。
勝つ手段をサーチしないのは,デッキにまだサーチが3枚残っていること,ひたすらUmekoさんのマインドブレイクを他のプレイヤーに打ってもらったあとに仕掛けて勝つために我慢を続けてるからです。
このヴァンチューで《稲妻/Lightning Bolt》か《オークの弓使い/Orcish Bowmasters》の二択となり,よりゲームを動かしやすい弓使いを選択しています。《稲妻/Lightning Bolt》は最後にどっかに打つときに持ってくるためにデッキに温存しています。
もちろんヴァンチューはサーチしたカードを見せる必要はないですが,ヘイト管理のために公開しています。

7T目にはオークを構えつつ,ライフを詰めるためにウルザロボと《滅びの山/Mount Doom》の二面待ちにしています。

マルティムがティムナでドローしようとしているので,そこにスタックで弓使いを出して,トラテヴェのテヴェシュの忠誠度と,Umekoさんの顔を詰めに行きます。
マルティムにはUmekoさんの最後の輝きブッパを自分と一緒に力づくで止める仕事が残っているのでセンチネルを放置しています。
この時,手札にマスデスがあったので,弓使いはテヴェシュに1点与えさえすれば十分仕事は終わっているので,とくに何もせずに後出しオークにめちゃくちゃにされます。

ロッコが走り出さないことをしっかり祈っているとマナクリーチャーだけでてエンドだったので,あとはUmekoさんが走らなければ……と思って世界を見守ります。
ちなみに私は手札に《願い爪のタリスマン/Wishclaw Talisman》と《防御の光網/Defense Grid》,《特務魔道士ヤヤ・バラード/Jaya Ballard, Task Mage(TSR)》を握っているので,ヤヤでUmekoさんを退場させて,その後で勝つぞと意気込んでいます。じわじわとUmekoさんのライフが詰まっており,勝てるタイミングを今か今かと待ち望んでいます。

ヤヤ,どころではなくめちゃキツイらしいカード

オークだけはどかしたいので,とりあえず次にマスデスを打つので,ウルザロボ起動せず,8Tを迎えます。ちなみにこの日,初めて滅びの山を使っているので,《オパールのモックス/Mox Opal》が伝説のアーティファクトであることに気づいていません(笑)

終盤

8Tで滅びを打っているときには,マルティムにトラテヴェのテヴェシュを何とかしてもらうように交渉して,全除去でオークを消し飛ばしています。
想定通りヤヤを出して,Umekoさんに王手をかけています。
ヤヤの召喚酔いが解ければ決勝に行ける!!そう考えながら世界の行く末を見守ります。次のUmekoさんのターンがラストターンでかつ,マルティムからも寿司テンパイの気配を感じているので,Umekoさんとマルティムに手札を与えつつ,自分のターンを待ちます。

マルティムが頑張ってトラテヴェのテヴェシュを何とかしてくれているので,世界の行く末を見守ります。

9Tも引き続きヤヤを出して世界を見守りますが,ここでヤヤを出すマナを間違っています。手札に《活火山/Active Volcano》,《紅蓮破/Pyroblast》,デッキのトップに《稲妻/Lightning Bolt》があったので,ドヤ顔で立っているUNHの沼を寝かして,モックスを起こしておきなさい!!!

赤マナ3つ使いたいのに,なぜかマナが寝ている

たぶん,大きなプレイングミスはここですね。ここで稲妻まで打てれば《ディスプレイサーの仔猫/Displacer Kitten》が止まったかも知れません。

また,ゲームはマルティムの《対称な対応/Scheming Symmetry》によって分水嶺を迎えます。結果としてはUmekoさんが《ディスプレイサーの仔猫/Displacer Kitten》を手に入れる形になりました。

ここでは,Umekoさんに,ではなくこっちに打たせて,「《偏向はたき/Deflecting Swat》なり《殺戮の契約/Slaughter Pact》なりを持ってくるからロッコとトラテヴェを任せろ!!」って交渉をするべきでした。まぁ,私はマルティムの手札が妨害妨害タッサ,とかだと思っていたので完全に油断してますね。

なまじラストハンドが強めだったし,盤面が盤石だったのでついスルーしてしまいました。Umekoさんをヤヤで終わらせて,グリッド置いて勝ち!!!

ラストハンドとデッキトップ ね,ターン来たらUmekoさんにとどめ刺して勝てそうでしょ?

このタイミングで自分のマナミスとスキミングの交渉ミスのダブルミスによって,綿密に組み立ててきたゲームが脆く崩れ去ってしまいました。
ま,仕方ないね。
このゲームの結末は動画の通りでした。
最後の最後まで抗いましたが,私とマルティムの妨害が2枚足りませんでした。(マナが立っててもUmekoさんのハンドに白鳥の歌があったため,ボルトが消えてた)

うおおお!!!めちゃくちゃいいゲームだった!!おめでとう!!!!!また遊ぼう!!!

Umekoさんが勝ってくれたので,まぁいいか!決勝頑張ってくれ!!と快く送り出すことができましたね。

とにかく終始思った通りにゲームを回すことができていたので,勝ち負けよりも見応え,やりごたえのある準決勝にできた満足感でいっぱいでした。
悔しさとかは特になく,やりきった爽快感に満たされていました。

最高に楽しい準決勝だったぜ!!!!!

おまけ

みなさん,《活火山/Active Volcano》《特務魔道士ヤヤ・バラード/Jaya Ballard, Task Mage》買うなら今のうちですよ?この配信を見て強さに気づいたでしょ?
ちなみに白枠の活火山,晴れる屋の100円券で買い占めて皆に配っています。リス研を許すな!黒幕を許すな!!

おわりに

今回はシゲキさんの解説とプレイヤーの思惑がけっこうずれていたので,その補足のために記事を書きましたが,ログテヴェの乗り方というか,ログテヴェでロングゲームするときのゲームプランやプレイングに関する参考になる記事になったのではないでしょうか。
少しでも走り屋のログテヴェが減って,ロングゲームできるログテヴェが増えたらいいなと思っています。
ログテヴェは走るだけではない,全国のプレイヤーのみなさんにはこの認識をぜひ持っていただきたいです。

そうすれば皆カウンターキープしなくなって,結局2Tむかつきしやすくなって,最高だからなぁ!!!

楽しかったぜ~お前とのロングゲームごっこ!

この記事を見て参考になった人,ぜひ投げ銭していただけますとありがたいです。
いただいた投げ銭は《厳かなモノリス/Grim Monolith(ULG)》と《裏切り者の都/City of Traitors(EXO)》の購入代金にあてたいです。

この記事を書いたのは

黛みつ
プロ編集者,アマチュアライター。インターネット狂人。週休3日希望。
シャニマスとブルアカ、ポケモンとマジック:ザ・ギャザリングが好き
なにか書かせたい人はDMください。

twitter : mitsu_mitsu_MTG

【黛みつのほしいものリスト】
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