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特別編!モンゴル発D2CブランドHushTug工場見学レポートをお届け!

モンゴルのスタートアップを発信するこのnote。
今回は特別編、モンゴル発D2Cブランド・HushTugさんのレザー縫製工場にお邪魔しましたので、見学レポートをお届けします!

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【会社概要】
 ブランド名:HushTug
 会社名  :ラズホールディングス株式会社
 分野   :D2Cアパレル
 現地社名 :HushTug Mongolian Leather LLC
 設立年月 :2017年
 従業員数 :53名

これまではモンゴルのスタートアップをご紹介してきましたが、今回はモンゴル発・日本の革製品ブランド・HushTugさんです。
2017年に立ち上がり、今では日本国内にたくさんのファンを抱えているこちらのブランド、様々なメディアにも取り上げられており、ご存知の方も多いのではないでしょうか?
ブランド紹介、D2Cについての詳しい説明は他の方の記事にお譲りして、今回のnoteでは工場見学レポートをお届けします!現地発信ならではのHushTugモンゴル工場の「今」が伝われば幸いです。

HushTugってどんなブランド?

HushTugというブランドについて簡単にご紹介させて頂くと、
モンゴルの良質な牛革を使って、モンゴル人の職人さんの手で丁寧に縫製しシンプルかつ高品質な革製品を製造、さらに直接お客様に届けることで適正な価格を実現、、そんなモノづくりを通じた社会貢献を実現するブランドです。4つの理念も素敵なのでこちらにご紹介します。

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工場見学レポート!

それではここから工場の様子をお届けします。
現在HushTugでは自社工場と道路を挟んで真向かいにある外部委託先の2拠点で月2,000個ペースでバッグ、ポーチといった革製品を製造しています。
従業員数は53名、マザー工場ではスタッフの皆さん1人1人を一人前の職人さんへと育成するため、ライン生産方式ではなくチームで製造の全作業工程に携わる生産方式を採用しています。現在は3チームが稼働しているそうです。

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(作業場の様子、入社したばかりの人にはベテラン社員の方が付いて指導に当たっている姿も見られました。)

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社員の平均年齢はなんと23.9歳!モンゴル国内の平均年齢が27歳前後と若年層が多いなか、HushTugの工場にはさらにフレッシュな若手社員で溢れていました。現場生産責任者で、HushTug Mongolian Leather LLCの社長を務める川田さんのお話によると、大学卒業は採用要件としておらず、若い人も積極的に採用しているとのこと、実際に85%が未経験者だそうです。

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一度にまとめて10人採用したことも。3ヶ月で1人前の職人さんになるそうです。チェックリストに従って検品もしっかり行われています。検品後、段ボールに丁寧に梱包して埼玉の倉庫へ発送されます。

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工場内を広く見渡してみると、こんなボードも、、

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Vision: Create leather, Create Mongolia ("革を創造し、モンゴルを創造する")
Mission: Create an industry in Mongolia ("モンゴルに産業を創る")

誰もが見える場所に掲げられているこれらのメッセージは、社内に深く浸透しているのだろうなと感じました。また、ボードの両脇には購入されたお客様からのお手紙が所狭しと張り出されています。

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2年間で集まった手紙は約400枚、心の籠ったメッセージは職人さんにもしっかり届いています!(お客様の声は公式HPにも随時ご紹介されています。)

ブランド誕生から今日までと、これからの物語

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外部委託先(EZ LEATHER CRAFT LLC)の工房の様子も見せて下さったので、これまでのブランドの歴史と共に振り返り、レポートを締めくくりたいと思います。
上の写真はブランド立ち上げ当時の写真で、事務所の一室にHushTugの歴史を映す写真が並んでいました。こちらの会社はHushTugのミッションに賛同し、サンプル製作の頃からお付き合いがあるそうで、2021年4月には晴れて独立したそうです。

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こちらの工場で働くスタッフの方は30名、社員全員の自己紹介ボードが飾ってあったり、オリジナルの標語を掲げていたりと、HushTugイズムが浸透している印象を受けました。こちらの工場ではライン生産方式を採っており、月1,000個程度の製作と自社ブランドも展開されています。
現在2工場体制で生産していますが、ここまでの道のりは決して平坦なものではなかったそうです。最初の職人さん探し、製品化までの試行錯誤の歩みが記された「これまでの物語*」もぜひご覧下さい。(*記事末尾にリンク先記載)

最後に、川田さんに今後の展望を伺いました。

川田さん「ありがたいことに沢山のご注文を頂いており、生産能力の強化が必要になっています。盤石な生産体制を構築するために、工場増設や日本製の縫製機械購入も検討中です。
また、『革製品をモンゴルの一大産業にする』という会社のミッションは創業当初から変わりません。実はモンゴル国内の革製品業界では既に有数の規模に成長しつつありますが、これからも積極的に人材採用を続け、革職人さんを育成・輩出していきたいですね。」

編集後記&お知らせ!

ここまでお読み頂きありがとうございました。
私自身モンゴルで働いていますが、現地の方と協力して一大産業を生み出そうとされているHushTugさんに共感し、ファンになりました。現地責任者の川田さんはまだ20代、同世代の活躍もとても刺激になります。

まだまだ魅力は尽きませんが、興味を持って下さった読者の皆様に嬉しいお知らせがあります!なんと、自由にモンゴルへ往来できないこの状況下でも、お家からHushTugの工場見学が出来るんです!

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HISモンゴル × HushTugのコラボ企画、「オンライン工場見学ツアー」
が現在絶賛開催中です。(次回は8月28日(土)に開催予定、ツアー詳細はコチラまで)
ストーリーへの共感を大切にされているHushTugの製造過程を実際にご覧頂き、ぜひモンゴルレザーの魅力を感じて頂ければと思います。

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(バックは全6種、その他にリュック、ポーチなど幅広いラインナップ。
私もトートバッグを購入しましたが、マイナス40度の厳しい気候にも耐えうる丈夫で味のあるモンゴルレザーを今後愛用したいと思います。)

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(新作のショルダーバッグ、日本に先駆けて見せて頂きました。
カジュアルなシーンで使い勝手が良さそうです!)

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(左から2人目が現地生産工場の責任者・川田大貴さん、noteはコチラ

【各種リンク先】
 ブランドHP:HushTug
 Facebook   :https://www.facebook.com/HushTug.official/
 インスタ :https://www.instagram.com/hushtug_jp/?hl=ja
 Twitter  :https://twitter.com/hushtug_jp

【公式HP抜粋】
・HushTugのこれまでの物語
工場紹介
モンゴルレザーの特徴

取材・文責:みつ (@Mitchy_UB)

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