【西洋演劇史#19】シェイクスピア②〜他の劇作家

シェイクスピアと同年代に活躍したクリストファー・マーロウ、彼はそもそもシェクスピアと同い年であり、演劇も彼より早く始めていて、英国演劇しの新時代を開いたとも言える人物だ。マーロウは劇作家であると同時に詩人であり、弱強五歩格を使いこなしシェイクスピアに詩劇の道を切り拓かせた。30歳の誕生日を前に居酒屋の口論で刺し殺されていなければシェイクスピアと肩を並べたかもしれない。

また違った種類の劇作家にベン・ジョンスンがいた。彼は名門ウェスミンスターで教育を受けながらも継父の方針により大学の教育を受けることなくレンガ積みの仕事をさせられていた。彼は大学を出ていないことを気にし、喧嘩早くしばしば投獄されることもあったが、自分の創作分野に思うまま書き表す自由があった。

マーロウやシェイクスピアはイギリス演劇の初期の形態を何かしら作品に残している。ジョンスンは古典作家に没頭し、5幕型式を作品に用いた。これをシェイクスピア最初の編集者、ヘミングと混んでるが採用してしまったために、本来もっと自由に進行できるはずの劇を切り刻んでしまった。

ただ、ベンジョンスンの第1作「十人十色」にてシェイクスピアがノノウェルの役を演じていたり、それから今でも舞台で上演されることがある作品もある。

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