見出し画像

アメリカの皇帝

 ここ数日、ぼくが非常に関心を持っている人物がいる。それがジョシュア・エイブラハム・ノートン、通称ノートン皇帝。最初で最後のアメリカ合衆国皇帝である。

 とにかく興味が尽きない。言ってしまえば”自称”皇帝に過ぎないのだが、市民がそれを受け入れ、彼に一定の敬意を払っていたという事実が素晴らしい。伝えられるところから思うに、それはひとえに彼の人柄の賜物である。しかしこんなワケのわからないおっさんを、温かく受け入れた、ほほえましい時代があったのだということが、なにか大切なことを示唆しているような気がする。

 ノートン皇帝に関する本を探してみたが、日英問わずほとんど見つからなかったのが残念だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?