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認知症サポーター養成講座を受講しました【認知症は他人事ではない】

先日、「認知症サポーター養成講座」を受講しました。

今回の『note』では、認知症サポーターについてや、認知症サポーター養成講座を受講した感想を記します。


認知症サポーターとは?

私も受講するまでよく分かっていませんでしたが、「認知症サポーター」とは、認知症についての正しい知識を身に付けて理解し、認知症の人やそのご家族を”見守る”応援者とのことです。

認知症サポーターになったからといって、ボランティア活動や特別なイベント等への参加を強要されるようなことはありません。

周りの人に認知症について知識を共有したり、認知症の人の手助けをしたりと、あくまで「自分でできる範囲」の活動を行えばいいとのことです。

認知症サポーター養成講座について

認知症サポーター養成講座は、私が居住している自治体のみならず、全国規模で開催されている講座です。

講座は「キャラバン・メイト」という方が講師となって開催され、私が受講したときは、地域包括支援センターの代表の方が講師をされていました。

事前申し込みが必要ですが、受講費用は【無料】でした。

講座自体は約1時間30分ほどで、スライドや映像で、認知症に関する知識や認知症の方への対応について説明を受けました。

私が受講したときは公民館の広い会場で、参加者も比較的多かったです。
講師の方の説明もゆっくりでとても分かりやすく、認知症について理解を深めることができました。

受講すると、「認知症サポーターカード」というカードが貰えます。
裏面には、認知症の人と接する際の注意点や心構えが簡潔に記載されており、講習の内容を思い出せるように工夫されています。

認知症サポーターやキャラバン・メイトについてはホームページがありますので、詳細は以下をご参考ください。

この『note』を読まれている皆様の地域でも定期的に開催されていると思いますので、ご興味がおありでしたら、自治体のホームページで確認されてみてはいかがでしょうか。

養成講座を受講した経緯

昨年から、認知症について深く考えるようになりました。
きっかけは2つあります。

  1. 高齢の母が脳梗塞になったこと
    昨年、80歳を超える母が脳梗塞になり、医師から「高次脳機能障害」について説明を受けました。
    脳梗塞により認知機能の低下を指摘され、認知症について考えるようになりました。

  2. 近隣の方が認知症となったこと
    近隣に住む、それこそ子供のころから付き合いのある方が認知症になり、昨年あたりから症状が顕著に表れてきたように感じました。

2つの出来事が重なり、ちょうどそのころ「認知症サポーター養成講座」という催しがあることを知って受講しました。

認知症サポーター養成講座を受講して

認知症サポーター養成講座を受講した今、受講して本当に良かったと感じています。

以下に、受講して感じたことを記します。

認知症に対する正しい知識を得られた

今後の予測として、高齢者のうち認知症の患者数は約6.5人に1人に推移するとのことです。
もう、これだけで認知症は「もはや他人事ではない」です。

認知症は、原因や症状にもよりますが、治療が可能な病気です。
認知症を我が事と考え、早期発見することが何より大切と感じました。

また、認知症に対する理解(具体的な症状や心がけること)を深められたのも大きかったです。

講師のお話で印象に残った言葉は多々ありましたが、特に頭に残っていることを以下に2つ挙げます。

  • 「認知症の人」ではなく、認知症という病気にかかっただけ

  • 「徘徊」という言葉は今は使わない。認知症の人は目的があり歩いている

認知症に対する認識がかなり変わりました。

母との接し方について考えを改めた

僕の母は「高次脳機能障害」であり認知症というわけではないですが、今回認知症の人との接し方を学び、これまでの母への対応について考えを改めることができました。

例えば、以下のようなこと。

  • 間違ったことを強く(大きな声で)指摘してしまう

  • まくしたてるように口早に物事を伝える

  • 複数のことを同時に伝える

お恥ずかしい限りですが、母に対して上記のような態度をとってしまうことがありました。
これらの対応はすべて不適切な言動であったと強く反省しました。

母に対しても、そしてもちろん認知症の人に対しても、接し方に十分注意して対応するよう意識が改まりました。

講座資料と認知症サポーターカード(一部画像加工しています)

おわりに

認知症になって一番つらいのはご本人だということを、講師の方は話されていました。
ご家族も大変ショックだと思いますが、それ以上にやはり本人が一番ショックだと思います。

そして、この先「自分自身」や「自分の家族」にも”その時”がやってくる可能性があります。

認知症を他人事と捉えず自分事として考えることを忘れず、(できることは限られてきますが)今後「認知症サポーター」として行動していければと思います。

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