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思い出に残るツアー (ニュージーランド アロータウン編)

私の大好きな場所ニュージーランドのアロータウンは昔砂金が採れた時代があったことから、とてもユニークな歴史を持つ街です。クイーンズタウンはNZでも有名だけど、そのお隣にひっそりとたたずむこの街は、昔の雰囲気をそのままま残しています。クイーンズタウンからたった20分ほど車を走らせただけで、タイムトリップしたような気分にさせてくれる素敵なところです。

その街に当時の様子を知ることのできる、小さいけど魅力満載の博物館があります。
Lake District Museum & Gallery in Arrowtown

この博物館、私は息子の学校で催された社会見学で同伴しました。

子供たちは1860年ごろ始まったゴールドラッシュの時代の衣装を貸してもらいます。その衣装を身につけて、当時の様子を再現した学校の教室に着席します(写真)。木の机の各席には小さな黒板ボードとチョークが置かれています。

子供達がガヤガヤしているところに、それはそれは厳格そうなロングスカートの女性(Mrs. Greyだったと思う)が長い棒を持って現れたら、子供たちも驚いて一気に静かになります。そして当時行われていただろう、爪と髪の毛のチェック(爪を短く切っているか、またシラミがないか)などが行われます。

もうこの頃には子供たちは無駄口など聞ける雰囲気ではなく、かなりびびっておりました。(私も。)

その後黒板で当時の通貨シリング(1971年以前に使われていた英国通貨)の計算の仕方などの授業を受け、当時の学校の雰囲気を味わせてもらうのです。

数十分の授業が終わったら、先ほどまで笑顔のかけらもなかったMrs. Greyがにこりとして、いつもの博物館の優しいお姉さんに戻り、このツアーが終了します。(私もここでやっと息をついた!)

かなりドキドキする体験だったけど、当時の様子を体で味わうことのできる、最高のツアーでした。私も日本で通訳ガイドをする時には、昔にタイムトリップしたような出立ちで臨むべきかな?

アロータウンに行かれたら、博物館とそのメインストリートやアローリバー(砂金が採れた場所)の散策がお勧めです。

Photo: thanks to website: Lake District Museum & Gallery in Arrowtown, New Zealand