海外で働く鍼灸師への道、豪華客船鍼灸師の現状と未来

クルーズ客船に乗って豪華客船鍼灸師として海外で働きたいんです。
海外で鍼灸師として働くことに興味があるんです。
この5年くらいでそんな声が増えてきたなと感じます。

10年前は、クルーズ客船で鍼灸師が働けることを知っている鍼灸師がそもそも少なかったですし、情報が全然ありませんでした。
知人の鍼灸師にクルーズ客船での仕事のことを話すと、「それって詐欺じゃない？」なんて心配をされたこともありました。

最近は豪華客船鍼灸師の情報発信をする方も増え、
実際にクルーズ客船に乗って働く日本人鍼灸師さんも増えました。
海外移住して鍼灸師として海外で活躍されている方も増えてきました。
今後も海外で働きたいという日本人鍼灸師が増えていくんじゃないかなと思います。

そんな中でも比較的行きやすい選択肢としてクルーズ客船で働くことを考えている鍼灸師さんが多いんじゃないかなと思います。
そんな方々に豪華客船鍼灸師の最新情報をお伝えできればと思います。

豪華客船鍼灸師採用基準の現状について

クルーズ客船スパの日本唯一のエージェントである、The English Villageさんからの情報なのですが、
2024年現在、豪華客船鍼灸師の採用面接がかなり難しくなっています。
求められる英会話力が以前よりも基準が上がっていて、
以前なら合格していた英語レベルでも不合格になることが増えて来たようです。

現在、1度不合格になると、次の面接が受けれるのが1年後になってしまうそうです。

私が船に乗った2013年頃は、3カ月に1回は面接を受けることが出来たので、1回1回の面接がとても重要になって来ています。
予定が1年先送りになると、人によってはクルーズ客船乗船を諦める人も出て来るでしょう。

また、以前は1回だけだった面接が2回に増え、
ただ英会話力を見るだけでなく、船でやって行けるかどうか性格も面接で見ているそうです。

英会話力というのは、聞けて返答出来るかだけでなく、発音やイントネーションが良いかどうかも含まれます。
当たり前ですが、クルーズ客船に乗れば英語を話すゲストたちを相手に仕事をすることになります。
船に乗ってすぐゲストたちと問題なく話せる、それもただ話すだけでなく、接客が出来るレベルの英会話力が船側から求められています。

残念ながら、これまでの日本人鍼灸師の多くが船が求めるレベルの英会話力を身に付けれていない状態で船に乗っていました。
それもあって、日本人鍼灸師の英語レベルが低いとクレームが入り、
会社側が面接時に求める英会話力レベルを高くすることとなりました。

10年前だったら本当にカタコト状態でも乗れていましたが、
今はホテルで英語で接客が出来るくらいの英語レベルが求められていると思っておいた方が良いです。

日本だけでなく、中国や台湾、インドの鍼灸師たちがクルーズ客船で働けることを知り、多くの人が船に働きに来ています。
そんな鍼灸師たちと日本人鍼灸師は比べられています。
英語レベルもあるし、治療技術や東洋医学の知識の量もそうです。

結果を出している他国の鍼灸師が多いのが現状であり、
結果を出せている日本人鍼灸師があまり出て来ていないてというのが実情です。

この傾向は今後もしばらく続くでしょうし、
もしかしたら面接がより難しくなって行くかもしれません。

最近の豪華客船鍼灸師たち