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【全市区町村めぐる旅】いざ、青ヶ島へ。124〜126日目(東京都八丈町)

こんにちは!みとりっぷです♪

今回はぼくがやっている全市区町村めぐる旅についてです!

ぜひ、一緒に旅しているように読んでくださいね〜!

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本編を始める前に、言っておかなければなりません。

青ヶ島とは、東京都青ヶ島村にある島。しかし、今回の旅程では八丈町のみになります。
青ヶ島へ行く手段は二つ。八丈島へ渡り、そこから船で行くか、ヘリで行くかの二択です。今回、海の状況が悪く、船は欠航。GW中ということもあり、当日にヘリを取ることも当然できませんでした。

と言うことで、青ヶ島へは行けていません。改めてリベンジ必須。青ヶ島へ行けるかどうか、八丈島へ向かう船の中でようやくわかります。それも、八丈島に着く少し前です。仕方ないけど、常に博打。打つしかありません。

124日目(2022.4.30)

859-1.八丈富士(八丈町)

そんなこんなで八丈島へ。明け方、船で聞いたアナウンスは、今までの何よりも悪い目覚ましだった。時間もお金もかけて予定も空けて、行きたいところに行けないことが、移動しながらにして決められてしまうのである。

でも、ぼくらはそれに従うことしかできない。「いいから行けよ!」なんて言うわけにもいかないし、もちろん、いける確信はいつでも持てないことはお墨付きだ。わかっていても、ショックなものはショックである。


八丈島までは、比較的安定的な運行がなされている。着くと、確かに高波だった。素人中の素人のぼくが見てもわかるくらい、海が時化ていた。これは確かに無理だろう。

青ヶ島へは、比較的行きやすいシーズンが5月や6月。それでも、よくて70%ほどの就航率になる。これはかなりポジティブに見た数字で、リアルにならしたら、きっと2/3より小さいかもしれない。海が時化やすい冬となれば、月に1回しかチャンスがなかったなんてこともあるらしい。納得させるほど、ついた日は風が強かった。

八丈町。ここまでは来れた。

うだうだ残念がっていても仕方がない。「じゃあ帰るわ」なんて気軽に帰れる場所でもないし、まずは宿を探さないといけない。

ぼくは人生一生楽観的なので、青ヶ島にいける前提で旅程を組んでいた。つまり、今日も明日も、宿がないのだ。しかも、GW真っ只中。

急いで楽天トラベルを開く。どこもない。絶望だ。
それもそのはずで、青ヶ島に行けなかったであろう人は、ぼく1人なんかじゃない。予約している人もいるかもしれないが、全員じゃないだろう。みんな必死だ。

なんとか今夜の宿を見つけ、荷物を置く。ギリギリの一部屋だったらしい。ぼくの後に、人が来ていた。間一髪とはこのことだけど、その人たちは一体どうするのだろうか。明日は我が身。宿なんてない。


ともかく、宿は探しつつ、島旅を楽しもうじゃないか。ひとまず、八丈富士に登ることにした。レンタルできる乗り物はもちろん全て借りられているので、自分の足で向かうしかない。海際の宿から、奇しくも0To0の登山の幕開けである。

派手な花。

八丈富士は、伊豆諸島最高峰。864mあり、それまでほとんど舗装された道である。「八丈富士」と言うだけあって、お椀を伏せたようなキレイな山。ただ、ひたすらに坂道を歩く。なかなかにハードだ。

もう夏も近い
広い集落も見える

見下ろせる街の範囲が、みるみる広くなっていく。それに比例して、膝が痛くなってくる。しばらく登っていると、階段が出てくる。ここを登り切ると、ほぼ頂上だ。

すごい。
すり鉢とはこのこと

火山だった名残で、頂上はすり鉢状の地形をなしている。この縁に沿って歩くことができて、最高地点は少し歩いた先にある。

ただ、この日は前述の通り風が強い。道も細く、すり鉢の内側に入ったら終わりだ。進むのをやめて、しばらく景色を楽しんで帰ってきた。足の痛みをお土産に。

こんなとこまで行ったのか

ありがちな感想を抱く。頑張ったなぁ。
アナログに登山をすると、努力をして上り詰めることをよく感じる。頑張るのは大切だが、方向を間違えばいくら頑張っても登頂できることはない。5合目、6合目のように、目標をきちんと見据えて、正しく努力することが大切だ。そう気付かされる。


126日目(2022.5.2)

859-2.裏見ヶ滝(八丈町)

さて、125日目はまるで動けませんでした。足が痛いのだもの。
なんとか取れた宿で休み、買い物だけして終わった。代償は大きいような、そうでもないような。

並ぶ八丈町の方々

休んで体力を回復し、島3日目。この日は、行きたかったところへ向かう。

便利なバス。デカすぎる気もする。

バスにしばらく揺られ、島の裏側へ。八丈島は、数字の8のような形状をしている。くびれ部分に港や街があり、それぞれの膨らみに自然が広がるといった具合だ。今日は、南側の膨らみに向かう。

ここから乗った。
裏からの流れ

まるでアマゾンかと思わせる森を抜け、裏見ヶ滝へ。ここまでの道は、普通に舗装された道路だ。なのに、一つ入っただけで密林。東京とは思えない。ありがちなセリフだが、心の底からそう感じさせられる。皇居とは大違いの植生だ。

水飛沫

この滝を見て、ご飯を食べて、後もう一つ、個人的に気になっていたものがあった。それがクワガタである。

ぼくはクワガタが好き。ここ八丈島には、ハチジョウノコギリクワガタと言う固有種が生息している。道端で探していても見つからず、詳しそうな人を訪ねることにした。大竜ファームというところだ。

いきなりどこのものかもわからぬようなやつなのに、快く接してくれた。聞いてみると、ハチジョウノコギリクワガタは最近めっきり減っているらしい。ハチジョウヒラタクワガタはちょこちょこいるらしく、ブリードしている個体を見せてもらった。


なんと優しいこと。ここはご飯屋さんも兼ねていて、しかし今日は定休日だった。にも関わらず、急に来た余所者にも良くしてくれたのである。ありがたいことこの上ない。青ヶ島へは渡れなかったけど、八丈島がとことん好きになった、いい旅になった。


※ぼくはたまたまクワガタを見せてもらえましたが、基本的に急にアポなしで行くことはお勧めできません。また、冷やかしは厳禁です。クワガタに愛があるから、そしてそれが伝わったのだと思います。気軽にクワガタに会いにいける場所ではありませんので悪しからず。

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