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美味しいだけじゃなく楽しい料理【ピザ職人・Sun Cafe】

2022年8月5日から香川県三豊市の三豊鶴で実施される「酒蔵Art Restaurant」
150年前に作られた歴史ある酒蔵の中に、現代アーティスト23名による作品が展示・販売されるほか、シェフ8名が週ごとにコース料理を振る舞います。

今回は、10月14日(金)〜10月16日(日)を担当するピザ職人、Sun Cafe(サンカフェ)さんをご紹介します!

プロフィール

1974年香川県生まれ。香川県三豊市在住。

数カ所の飲食店やワインメーカーを経験後、サンリゾート仁尾に新店舗店長に任務して15年。16年目にして、今後の人生をここでやり遂げると決め独立開業。ピザ職人としては10年目となる。

1番に大切にしている事は、楽しむ事。簡単なようで難しいのが仕事。楽しんで作るものには、心があると信じていて、心=優しさのある料理=喜び だと思っています。喜んでいただけるならできる限りの力は発揮して心と心を食でつなぎたいです。

料理のジャンル

ー料理のジャンルについて教えてください。

中心になっているのは、地元の食材を使ったナポリピッツァです。Sun Cafeではイタリアの粉・酵母・塩を使い、生地を手で伸ばした後、イタリア・ナポリから取り寄せた薪窯の石の上で直接焼いています。上に乗せる具材は地元の美味しいものがメインです。ですから、イタリアの伝統と、香川の美味しいもののコラボレーションのピッツァですね!

ナポリに行った時に、環境があまりにも香川県三豊市仁尾町(お店のあるエリア)に似ていて驚きました!海の湾の感じも、古い歴史も、イワシ・タコ・野菜が採れるあたりも一緒でしたし、天気がいい日が続いて、陽気な人の性格まで似ていたんです。仁尾でもナポリと同じようなピッツァが出せる!と思ってワクワクしましたね。

サンリゾート仁尾立ち上げ当時から店長を務める

ーこれまでの経歴について教えてください。昔からピザ職人になりたかったんですか?

実は、小さい時はアミューズメントパークを作るのが夢でした!遊べる大きな空間を作りたかったんです。飲食に目覚めたのは20歳くらいの時ですね。オーストラリアに1年ワーホリに行ったのですが、日本食が恋しくなって、たくさん作ってみたり食べてみたり。そこから料理にどんどんハマっていきましたね。

帰国後、料理人になるべく色々やっていたのですが、当時は女性が調理場に立たせてもらえる機会がなくて。バイト感覚ではなく、本気でガッツリやりたかったので、男性しかいないような厳しいお店に入ろうと思ったんです。銀座天一という天ぷらのお店があったので、魚の捌き方からまず勉強しようと思って働き始めました。最初は「男性しか雇っていない」と断られたのですが、「男性として扱ってもらっていいので!」と言って入らせてもらいましたね。

そこから独学で勉強して調理師免許を取り、しばらく働いていると、だんだん自分の店を欲しいと思うようになってきました。若すぎてお金もなかったので、ワインのこと勉強しながらお金を稼いで独立しようと思い、今度はワインメーカーに就職して働きました。飲食が好きな人の塊みたいな組織だったので、さらに料理にどんどんハマっていきましたね。5年間営業マンとして働きました。

退職後、1年間職務訓練を受けながら準備をしていた時に、サンリゾートの店長募集を見つけました。下見に来てみたら、本当に小屋と芝生と山しかないところだったんです(笑)。面接を受けてみたら「一から作るのを手伝ってくれ」という話でした。結局働くことになったのですが、オーナーさんは尼崎の人で離れて暮らしていたので、一人で何をしたらいいのかわからない状態で。まずはゴミ拾いから始めよう!と思い、裏のゴミ山を片付けました。冷蔵庫やプリクラ機やら茶碗やら、たくさんのものが捨てられていましたね。当時はカフェ、BBQ、宿泊の3つの事業を7〜8年やっていました。

本社の経営状況から一度閉店し、再オープンすることになった時に、また店長として選ばれました。その後もオーナーは頻繁に変わったのですが、ずっと店長でいさせてもらって、ふと気づいた時に、「この場所が本当に好きだな〜」と思ったんです。同様にいろんな人に感じてもらいたいと思うようになりました。

4年前にお店の権利を買い取って、自分のお店として好きなことにどんどんチャレンジできるようになりました。お金かけるべきところにかける、いい食材を見つけたら出す、という感じでとにかく自由に楽しくやっています。お客さんの喜ぶ顔が見れて本当に幸せです。

地元の絶品食材を使い、選べる楽しさを提供

ー料理や、お店でこだわっていることについて教えてください。

「イタリアン」というジャンルにこだわらず、色々な人に喜んでもらいたいのが一番のこだわりです。子供から大人、おじいちゃんやおばあちゃんまで、みんなに楽しんでもらうには、ジャンルを偏らせずに、年齢層を絞らないやり方がいいと考えています。家族で来ても、子供が食べられるものもあり、おじいちゃんおばあちゃんが食べられるものもあり、という感じで、いろんな選択肢を用意しています。

メインのメニューはピッツァではあるんですが、他にもオリーブ豚を使った豚丼があったり、パスタがあったり、薪釜料理があったり、スイーツがあったり、という感じでたくさんの種類を作って、とにかく選べることを意識していますね。

また、ランチはサラダバーがついているのですが、毎日12種類くらい、季節の旬のものを使った料理を出しています。好みが違っても、みんなそれぞれ好きなものを選べる楽しさを提供しているお店です。家族でも、カップルでも友達でも、誰と来ても楽しめる、というのが基本の考え方です。

また、この仁尾町では、地元の生産者、農家さんと繋がる事が多く、食材をサンプルでもらうこともあるのですが、「なんでこんなに美味しいんだ?」となるものがたくさんあります。これらを使った料理を作りたい、という思いが強いですね。

今のサンリゾート仁尾 サンカフェは、カフェだけでなけ、BBQやRVパーク、キャンプ、海の見える貸切風呂、テニス、カヤックなど色々と楽しめるところです。今後、もっともっと楽しめる複合施設になればいいなぁーと思っていますー!

三豊鶴で提供予定の内容

ー三豊鶴でやりたいことについて教えてください。

普段やっていることではなく、その時にしかできないことをやりたいと思っています。普段は席数も多いですし、オペレーションが難しいものや、仕込みに時間がかかりすぎてしまってできないものなどがあるんです。今回の三豊鶴では、寝かせて、釜で燻して、熟成させて、野菜をじっくり時間かけて焼いて…という風に、手間暇かけた料理を出したいです。

ほとんどの料理はガスやフライパンではなく、薪か釜で作った料理にします。やはり、薪の炎を使うと香りが違うものになり、甘みを引き出す力も強くなります。素材のポテンシャルを上げるやり方で提供したいと思っています。今回のために移動式の薪釜を作りました!パフォーマンス的に持っていって、少しでも使えたらいいなと思っています。

ランチは、子供さんやお年寄りまで楽しんでいただきたいから比較的リーズナブルな価格にしてます。気軽に来て欲しいです。夜は、よりいい食材を使ってお酒も楽しめるような薪窯料理を準備する予定です!

ご来場いただく皆様へのメッセージ

「美味しいね!」だけではなく、「楽しかったね!」という言葉と笑顔が見たいです。「わー!」とかもいいですね(笑)たくさんの素敵な表情が見れたらいいなと思っています。そのために私も努力を惜しまず色々なことをやりますので、そんな取り組みに共感できて、喜んでくれる方、小さなお子さんからおじいちゃんおばあちゃんまで、たくさんの方のご来場をお待ちしております!

三豊鶴「酒蔵Art Restaurant」とは

皆様のお越しをお待ちしております!