【レポ】三豊鶴酒蔵Art Restaurant第8週
こんにちは!アートプロデューサーのごめです。毎週シェフが替わり、毎週異なる演出を見せる三豊鶴「酒蔵Art Restaurant」。今回は第8週のレポをお届けします!
今回担当のシェフはRAMSESさん!在廊アーティストの松井コーヘーさんとのコラボレーションで、「原始の食卓を追想する。五感で愉しむ料理インスタレーション」をテーマに、「生と死」や「普遍性」をキーワードに盛り込んだメニューや空間そのものを演出されました。
9/30(金)〜10/2(日)
第8週を担当したのはシェフのRAMSESさん。前回同様、三豊鶴のレストランの空間全体をプロデュース。スタッフのあつみさんによるテーブル装飾で世界観を演出します。
地元猟師さんの協力のもと、たぬきや狐の毛皮、鹿の頭蓋骨をお借りし、原始的な空間に。血をイメージしたザクロや、「生」をイメージした卵の殻なども使用されています。
RAMSESさんの提供するメニューの一品目は、スキャット(寸劇)。お客様は席に通されたあと、配布されていた目隠しをつけるよう案内されます。シェフRAMSESさんと、アーティスト松井コーヘーさんによる言葉と動きのパフォーマンスを、目隠しをしたまま体験します。
視界を遮断されているので、聴覚と嗅覚が研ぎ澄まされ、人が自分の近くを通ると風を感じます。OOWETSさんの音楽が穏やかに、心地よく流れます。普段、いかに視覚に頼って生活していたのかを実感した方も多いのではないでしょうか。
スキャット中に、お客様の前にはお料理が運ばれてきます。お料理の匂いが嗅覚を刺激し、「あ、料理がきたな。どんな料理だろう」とドキドキしながら、パフォーマンスの続きを楽しみます。
全ての配膳が終わり、スキャットが終了。目隠しを外すよう案内され、ドキドキしながら目を開けると、これまたあまり見たことないようなメニューが机に並べられています。
メニュー一覧はこちら。松井コーヘーさんの「パイコツ」が印刷されています。
お料理の続きはこちら。
一つ一つのメニューが「原始の食卓を追想する」というテーマに沿って心を込めて作られており、感覚が研ぎ澄まされた状態のお客様は原始に思いを馳せながら味を楽しむわけです。頭と感覚を使い、まさに全身で楽しむランチ・ディナーとなりました。
松井コーヘーさんは、新作「パイコツ」の作品3点と、パイコツに至るまでの作品の変化を見られる過去作品を持ってきていただきました。
「パイコツ」は、松井コーヘーさんが「生と死」をテーマとして作品制作していく中で、余分なものを削ぎ落として、最終的に残ったパーツ、「生」の象徴である「おっぱい」と、「死」の象徴である「ガイコツ」を組み合わせたモチーフです。最初は「熊に年輪を描いたシリーズ」次に「山に見立てたお相撲さんのシリーズ」を経て、「パイコツ」の作風に変化したそう。
作家の制作過程をレストラン内で見ながら食事することができ、作家により親しみを持てる良い機会となりました。
物販でキーホルダーも販売しましたよ!
毎週金曜日に在廊している佐藤俊文さんも30日のランチの部でアーティストトークを行いました。
10月1日夜〜10月2日夜は、AU所属のアーティスト金澄子さんもお越しになり、レストランプロローグのパフォーマンスを一緒に行いました。2人から3人になり、男性と女性の声が入るとまた全く異なるパフォーマンスとなり、まさに醸造、化学反応が起きた回となりました。
ギャラリーツアーも実施。リピーターのお客様も多くなってきたのですが、やはりアーティストから直接話を聞けるということで、お客様も目をキラキラさせていらっしゃいました。
おまけ
9月30日(金)は松井コーヘーさんのお誕生日でした!おめでとうございました!営業終了後にスタッフでお祝いしました。