総合診療における「めまい」:第5話 めまい疾患の臨床像「中枢性めまい」
総合診療における「めまい」:第5話
2020年10月16日
内田卓郎医師を招き,【めまいの診療とリハビリテーション】シリーズ,『第1回 総合診療における「めまい」』を開催させて頂きました.その内容を第1~4話に引き続き,以下に第5話をご紹介させて頂きます.
めまいを起こす代表的疾患を以下のように取り上げてみました.
今回は特に「中枢性めまい」に関してご報告します.
その中でも脳出血や脳梗塞後はめまいが発症することもあります.
偽陰性とは,実際には「陽性」です.しかし,検査では「陰性」と表示される場合を指します.
脳梗塞発症直後は画像所見で確認しても3割は「脳梗塞」と分からないようです.
その中で,比較的めまいを多く起こす梗塞があります.前下小脳動脈(AICA)梗塞です.この動脈は迷路動脈に栄養を与えているため,梗塞が起こると前庭器が上手く働きません.蝸牛といって音を感知する部位もありますが,こちらも影響を受けるため,聴力低下が出現する場合もあります.
こちらは,レポートになります
前下小脳動脈領域の脳梗塞3症例について(渡辺.2014)
前下小脳動脈症候群の1症例(北村.2004)
前下小脳動脈循環障害と平衡覚・聴覚機能に関する実験的研究(乾.1994)
今回は以上となります.
また,次回は機能性めまいの臨床像となります.
それでは,また次回に.
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