ないようかいとこい

目が覚めると見覚えのない部屋にいた。
なんで!?昨日の夜は普通に自分の布団に入って、お気に入りの配信者のASMR動画を聴きながら何事もなく眠りについたはずなのに…。
服装は寝巻きのまんまだ。足は裸足。コンタクトレンズは外して寝たはずが、自分の手がはっきり見えるのでなぜかつけているのだろう。だが、最初に目が覚めたときは自分がコンタクトレンズをつけていることに気づかなかった。なぜならこの部屋は床も壁も天井も真っ白で、光源もないのにとにかく明るく、壁の境目も見えず、ピントが合うものがなかったからだ。この部屋がどのくらい広いのかもわからない。というか部屋なのか?空間といったほうがいいだろうか、とりあえず、不審に思いながらも私はこの部屋の中を歩いてみることにした。


10分くらい歩いただろうか、時計もスマホもないので時間の間隔がわからない。そこそこ歩いたが見える景色は変わらず、白い空間が果てしなく広がっているだけだった。ここから出られるのだろうか…という焦燥感に駆られたが、まだ空腹感や尿意を感じていないのが救いだ。歩く方向を変えてみるか。そう思いふと周りを見渡してみた。すると驚くことに、自分が今まで歩いてきたその後ろの方に、黒い物体が見えた。ドキッとした。白い空間に突如現れた黒い塊。自分が歩いてきた道程にあるということは、私を追いかけている生命体か何かかもしれないと思った。緊張してその黒い塊を見つめていたが、近づいてくるような気配はない。危険かもしれないと思ったが、私はその黒い塊に向かって歩き出していた。ここから出られるきっかけになるかもしれない。おそるおそる歩いて行くとだんだんとその塊の全容が見えてきた。人間ではない。何かの動物にも見えなかった。よく見えなかったから塊、と思ったが、近づいてよく見てみても塊としか表現できないような、黒い物体がそこにはあった。直径1メートルくらいのスライムのような質感、表面はなんだかテロテロしている…。ポケモンのベトベターっぽくて、臭いかも、とちょっとかまえたが近づいてみてもなんの匂いもしなかった。全く動かなかったので、生き物じゃないのかな、と思った。


と、文章はここで終わっています。2021年の11月にみとこんが書こうとした小説、そんときの気持ち?パッション?が全然思い出せないので続きは書けませんがおもろいから置いときます。寝巻きて。