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第2回Wasshoi Student Community交流会!

10月25日(水)、2回目となるWasshoi Student Communityの交流会が開催されました!今回のゲストは、Mantra株式会社代表取締役の石渡祥之佑さん。漫画に特化した機械翻訳技術を開発しており、2019年度の未踏アドバンストにも採択されています。AIを使い、漫画の画像を入れると自動で翻訳されるツールを開発されています。

交流会の最初は、石渡さんからのプレゼンテーション。お母様が中国人というご家庭で育ちました。幼い時に中国に住んでいたこともあり、中国にいるときに日本のゲーム、アニメの話で盛り上がった時、共通の話題があったことを嬉しく思ったそうです。言語やコンピューターへの興味から理系に進み、コンピューターで言語を処理する「自然言語処理」という研究をしていました。

起業のきっかけとなったのは、大学院(博士課程)時代に、学科の先輩が講演で「起業」についてすすめていたこと。そこから仲間を募り、そこからわずか2週間後のピッチイベントで今のアイデアを披露します。そこで獲得した賞金で、プロトタイプ(試作品)を作り始めます。そこから様々なプログラムに応募しますが、採択されたプログラムもある一方、残念ながら採択されなかったものも。石渡さんは「まずは打席に立つことが大切」とアドバイスしました。

石渡さんによると、日本の漫画のうち海外の言語に翻訳されているのは1割ほど。翻訳のコストもかかるため、日本の漫画が勝手に翻訳されてインターネットで公開されてしまう「海賊版」も存在します。漫画のAI翻訳を進めることで、海賊版をなくすことにつながり日本の漫画が世界に広がるといいます。「言語の壁を越えて、リアルタイムで面白いコンテンツが入ってきたら、世界が楽しく平和になる」と話しました。

参加した学生からも「今後のビジョンは?」、「大学の研究と起業のつながりは?」、「採用の基準は?」などの質問がたくさん寄せられました。

次に開催されたのが、学生によるプレゼンテーション。まずは里山エンジニアリングCEOで東北大学の北川桜子さんのプレゼンテーション

北川さんは東京都出身。小学生の時に経験した東日本大震災後の計画停電をきっかけに、「電気の地産地消」が必要ではないかということを感じます。東北大学に進学後、木から作る蓄電池「ウッドバッテリー」を開発している東北大学の研究者と出会い、宮城県の川崎町で創業。「里山」の豊富な木の資源を使い、電気の地産地消を目指しています。「木を使って蓄電池ができる」ということに参加者からも驚きの声が上がりました。


続いては、東北学院大学の五十嵐太郎さんによるプレゼンテーション。五十嵐さんがプレゼンしたのは、CARAV@Nという学生団体の活動について。もともとコワーキングスペースでインターンを行っていたメンバーが集まって新しく団体を立ち上げ、行政や企業・地域とのコラボレーションを進めながら学生自身が主体的に活動していこうという取り組みを進めています。

ビーチクリーン活動や地元企業のインタビュー、被災地でのイベントなど多彩な活動について紹介し、参加者のみなさんからは今後のビジョンや活動に関しての質問が寄せられました!


今回も岩手・福島・東京など各地からオンラインでご参加を頂き、参加者同士の交流を行いました。次回は11月17日(金)の19時から開催予定です。次回のご参加もお待ちしております!!


Wasshoi Student Communityとは

MiTOHOKU Programでは、MiTOHOKU Programのエントリー者・採択学生をはじめとする東北にゆかりのある志あふれる学生が集まるオンラインコミュニティ「Wasshoi Student Community」を運営しています。

東北地方に在住・在学中の学生はもちろん、東北にゆかりのある全国の大学生・大学院生・高専生・高校生にご参加いただけます。

月1回ペースでイベントを開催し、起業家・専門家のトークセッションや交流会、参加者の「やりたいこと」に対し起業家・専門家の方が相談に乗る伴走機会を提供していきます。

また、コミュニティの参加者の中でプレゼンテーション大会を実施し、選考を通過された方には投資家、地元企業、自治体、金融機関、大学関係者と交流ができる機会をつくります。

また、参加者同士の交流を促進できるよう、オンラインツール「Discord」上でオンラインコミュニティを作っています。下記フォームにご登録を頂いた方に招待リンクをお送りしますのでどうぞよろしくお願いいたします。


MiTOHOKU Programとは
「MiTOHOKU Program」とは、東北にゆかりのある未踏的若手人材を発掘・育成するプログラムです。「海外研修を通じた世界レベルの経験」と「起業家・専門家集団による伴走支援」を受けることができる東北にゆかりのある学生向けの特別プログラムです。
公式HP:

<MiTOHOKU Programの運営体制>

主催:
株式会社Wasshoi Lab

共催:
manordaいわて株式会社、七十七リサーチ&コンサルティング株式会社、株式会社日中BHEコミュニケーションズ、株式会社オーナー、国立大学法人東北大学、国立大学法人岩手大学、一関工業高等専門学校

特別協力:
株式会社七十七銀行、株式会社岩手銀行、仙台市、盛岡市、一関市

協力:
一般社団法人EO North Japan主催 GSEA東北大会、NPO法人学生ネットワークWAN主催 学生エバンジェリストアワード、研究コミュニティ ミツバチ

経済産業省
令和4年度 未踏的な地方の若手人材発掘育成支援事業補助金AKATSUKIプロジェクト 採択事業

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