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外路系の体育・外路系の訓練➖自然のリズムに集る➖

活元運動をやって、人間の体の裡にある自然のリズムに添って、それに乗っていけば、自然に健康が保てるようになります。この自然のリズムを乱しさえしなければ、熱が出るべきときには、自然に出る。黴菌が付いた時には、黴菌はそこで生活しにくいように自然に高い熱が出てくる。例えば、扁桃腺の入口のところに黴菌が付着すると、すぐ高い熱が出るように…。

ところが一般には、扁桃腺が腫れたと騒いで扁桃腺を悪者のしている。扁桃腺は黴菌に対する門番であって、しかも忠実にその役目を果たしているにもかかわらず、門番がけしからんといってクビにしたのでは、黴菌は大手をふるって自由に侵入してくることになります。
扁桃腺が悪いのではない。
扁桃腺は黴菌侵入を見つけて高い熱を出して報告しただけなのです。
しかもそれによって黴菌の繁殖を防いでくれたのです。そのために黴菌は、生活し繁殖するのにふさわしくない環境とみて退散するまでのことです。それを扁桃腺が悪いといって焼いたり、切ったりするものだから、今度は、熱を出すべきときに熱を出す働きまでが鈍ってきてしまうのです。

だから扁桃腺で熱を出したときは、その働きを充分に理解してやって、「扁桃腺よ、ご苦労様!」と、そう言ってやればよいのです。

胃袋にしても同じです。はじめから胃袋に要求に従って食べれば良いのです。決してむずかしいことでも何でもありません。食べたくなってから食べれば、何を食べても旨いのです。

旨くなくなったら止めればいいのです。
それを、旨くなくなってからでも、「まあ、もったいない」と言ってまた詰め込んだり、こういうものが栄養があると言って、また食べたりする。そして胃袋が毀れたとか、胃が悪いとか言うが、悪いのはその人の頭です。

人間の体には、自然の衛生法というのが備わっていて、体によいことは快いのです。旨いのでし。だから酒でも煙草でも、旨くなくなったら、そこで止めればよいのです。

普段に活元運動を行なって訓練しておくと、おのずから、この自然の衛生の働きを体が敏感に感じ取るようになります。p106

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