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バス置き去りのニュースを見て〜保育園に聞いてみた〜

保育園のずさんな管理でまた小さな命がなくなってしまった。

保育のプロに見守られながら、ともだち達と楽しく刺激ある時間を過ごしていると思っていた我が子が、暑い暑いバスの中で苦しみながら息絶えていたなんて……

親として、我が子に先立たれる事以上に悲しい事はない。

ただ、車内を確認するだけ
ただ、家に連絡をするだけ
それだけで、こんな悲惨な事件は起きなかったのに…

なぜこの保育園では、こんな基本的な事ができていなかったのだろう。今回のニュース、少し目にしただけだが、違和感だらけである。


3歳児は小さいこどもではない?


まず、「こどもを引率した職員は、小さい子を連れて、他のこどもには自分で降りるように指示して先に降りた」という記事を見た。

職員にとって「3歳児」は小さいこどもではなかったということだ。

一体、3歳児の能力をどれだけ高く評価しているのであろう。

少なくとも、我が家のわくぱく坊主が3歳の頃は、外出の準備が完璧に整った後、家から外に出るだけで平均15分はかかっていた。
やれ行きたくないと言ってみたり、やれおもちゃを取りに行ったり、やれふざけて別の部屋に行ってみたり…。

連れて行くこちらはすっかり疲れて「もぉ!先行くよ!!」と声を荒げてみたりするが、置いていったりはしない。

彼は1人で玄関を開けることも1人で鍵を閉めることも1人で目的地に行くこともできない。

小さな小さなこどもだからだ。

毎日0歳児1歳児と接する保育士さんにとって、3歳児はとても大きくみえるだろう。
オムツもとれ、おしゃべりも上手になり、一丁前になったなぁと思う時もある。

それでも3歳児はまだまだ手のかかるこどもである。
おふざけも大好きで、もしかすると「バスの中で先生とかくれんぼ♪」なんてはじめてしまう子もいるかもしれない。
危ないこともするし、何か起きた時に自分で自分の身を守る能力はまだない。

保育の仕事に関わる人たちは、どうかその事をひと時も忘れずに、こども達と接して欲しい。

「年齢的に1つやると忘れてしまう」?

当日バスを運転した園長が車内確認を忘れた言い訳がこれだったそうだ。

簡潔に言います。

仕事辞めてください。

1つ何かをすると何かを忘れてしまうなんて…新卒社員でも使えない。
ましてや、何かの組織の“長”と呼ばれる立場の人間がこんな状態なんて有り得ない。
しかも、保育園という人の命を直接的に預かる仕事の人間なら尚更…。

あえて悪意のある言い方をするが、体力もなく、責任感もない年寄りが、トップに居座り続けることが、プラスになるハズがない。

年齢的に仕事に支障をきたす物忘れを自覚しているのであれば、早急に仕事辞めてください。


保育園に無断欠席時の対応について聞いてみた

聞けば聞くほどひどい事件だと思うが、驚くのはたった約1年の間に2回も同じ事件が起きたということだ。

昨年7月に九州で起きた事件をニュースで知った時、こんな酷い保育園があるんだ…。と驚きと恐怖を感じた記憶がある。ただ、「普通の保育園ではこんな酷い事件は起こらないはず」と、心の中でどこか他人事のように感じていた。

しかし、あれから約1年後に起こった今回の事件を知った時、「もしかして、どの保育園も同じなのでは?」と、別の恐怖を感じた。

自分が当たり前と思っていたことは、当たり前ではないかもしれない。そう感じたのだ。

例えば、保育園で無断欠席があったら当然園側は心配して家庭に連絡をいれるのもだと、わたしは思っていた。
しかしネットで、ある個人の方が「無断欠席時に園から連絡が来るか?」という調査をしたところ、約3割の人が「来ない」という回答をしていた。

3割も…。

急に不安になったわたしは、保育園の連絡ノートで確認してみた。

「こどもが無断欠席した場合、家庭に確認の連絡はされていますか?」

その返信は、





「連絡していません」





なんと、わたしの息子の通っている保育園も無断欠席時に確認の連絡はしていないと言うことだった。

わたし自身、こどもを休ませる時に連絡を欠かした事はなく、「無断欠席」自体異常なことだと思っていた。
しかし、それはわたしの中の常識で、周囲では無断欠席は常態化しており、保育園でもそれが当然のように受け入れられていたようだ。

大変ショックだった。

(返信の続きには「今回のニュースを自園に置き換え、対応を見直します」と書かれていた。)

無断欠席の裏には、今回のような事件や、虐待なども隠れているかもしれない。
まずは、親である私たちが「欠席は必ず連絡をする」事を徹底して無断欠席をなくした上で、親と園の双方が「無断欠席は異常」という認識を持たねばならない。

もし今回この質問をしなければ、無断欠席の時は連絡が来るものと思い込み、あの痛ましい事件と同様の事が自分のこどもの通う園で…。更にもしかすると、自分のこどもの身の上に起こることになっていたかもしれない…。

考えるだけで張り裂けそうになる。

わたしたち親は、保育園を利用する以上、園にいる時間のこどもの安全は、保育園に任せるしかない。
しかし、園がどんな時にどんな対応をするのか、しっかりと確認をして、時には改善を求め、こどもを守らなければならない。

こどもを持つ親御さんは、何か疑問に思う事があれば、ぜひ積極的に保育園に確認してほしい。
めんどくさい親と思われても、モンペと思われても良い。

こどもの命より大切なものはない。

今後、国と保育園と親、こどもに関わる全てが同じ想いを持ってこどもを守り、もう2度と尊い命が失われないよう、切に願う。


亡くなられたお子さんのご冥福を心よりお祈りいたします。

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