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鶏3年、豚5年、牛10年

現場に入ったときに言われた言葉。
「鶏3年、豚5年、牛10年。一人前になるにはこれだけかかかる。」

当初は意味が分からず、そんなにかかるのと思いましたが今ではその通りだなと感じています。

肉を切るだけなら

食肉を扱うには専門的な技術が求められます。
例えば、500kg以上ある牛の枝肉(家畜の内臓を取り除き、背骨から2つに分かれた状態)をナイフ1本で捌いたり、肉の筋を読んで適切にカットしたりすることが求められます。

大きな部位から目的に合わせてカットしていく

しかし、これだけならば3年程度の時間があれば個人的には出来るようになると思います。もちろん、上には上がいる世界なので”ある程度は”ですけれど。

それでは3年あれば現場で動けるようになるのに、なぜ18年も一人前になるのに時間が必要なのでしょうか。

積み重ねが大切

18年もの歳月が必要な理由。
それは、肉屋は信用の積み重ねが必要だからです。

肉は一頭一頭すべて違います。
重量、大きさ、肉質、肉の色など。
そのため、誰がやっても同じとはなかなかなりません。

一言に豚ロースといえど一つ一つ特徴が違う。


「美味しかった。」と言っていただくこと、定期的にお買い上げいただくこと。
このようなことを何度も繰り返して、肉屋になっていくのです。

鶏、豚、牛などのそれぞれの畜種に対して技術を磨き、お客様とコミュニケーションを重ねていく。加えて生産者、仕入業者、職場の仲間と関係を築いて広げていく。

技術だけではなく、時間など様々なものを積み重ねていくために18年という時間が必要なのです。

話がそれますが、食肉の技術を学びたいというならばここがおすすめです。
食肉を広くが学べます。


助け合いながら

研鑽を続けていくことは当然ですが、何事も一人で進んでいくことは大変です。
辛いこともたくさんあるでしょう。

そんなときは周りを頼るのが一番です。
内田本店では、ベテランの従業員も多いですし、みんなで話し合いながら日々の業務に励んでいます。
(肉屋歴40年の大ベテランもいます。もう知らないことないんじゃない。)
困ったときは1人で抱え込まないことが大切です。

長い道のり、みんなで助け合いながら進んでいきましょう!





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