2023/04/18 日記

世間でこれだけ推し推しと叫ばれている中、それに逆張りするかのように「推しのいないオタク」になった。他人から見ればその人を推しているように見えるけど、自分的にその人は「推し」ではない的なそういう存在も特にいない、本当に推しのいないオタクだ。今熱心に追いかけている人やキャラクターやコンテンツは何もない。好きなものは色々あるけど、それら全てに対してにわかだしライトファン程度の熱量だ。

かつてそういう人はいた。でも嫌いになったわけでも熱が完全に冷めたわけでもないが、今の自分にとってその人の活動を追うことの優先順位が低いのだ。今は出演作に触れても熱のこもった長文記事を書けない。言い訳をさせてもらうと、今はコールドスリープ状態というか、いつかその時が来たらまた熱復活するかもな~くらいの気持ちでは全然いる。それが何ヶ月後なのか何年後なのかはわからないけど。

あとわたしが唯一「推し」と呼んでいた人は、推していた頃から薄々危なっかしいと思っていたが、昭和的価値観ゴリゴリの発言を目にして自分の中で完全にジエンドになってしまった。かろうじてうっすら残っていた情もなくなったね。これで推しを推す自分は完全に死んでしまった。

なぜこうなってしまったかというと、20代半ばになって急激に「人生」を考え始めたからである。この世代あるあるだ。同世代のフォロワーと仕事談議で盛り上がったり(自分とは全く違う軸で仕事に向き合っている人なので本当に刺激を受ける)、転職のために資格勉強を始めたフォロワーを見て、このまま何もせず刹那主義的にエンタメを消費することだけに時間と金を費やすだけでいいのだろうか、とめちゃくちゃに触発されたのだった。

急激に将来への不安も強まってきていて、享楽的に受動的にエンタメに費やすお金や時間って自分の将来の不安を解決してはくれないなと思ってしまった。


これは去年秋頃から始めたダイエットの影響も大きくて(ダイエット自体は3年前からやってるけど)、誰に言われるでもなく自分で何か目標を設定して、それに向かって努力し日々節制して、その結果が物理的に自分自身に還元される行為の面白さが分かり始めている。もちろん痩せるという「結果」を手に入れることが最重要なのだが、でも自分の設定した目標に向かって日々頑張るという「過程」も自分を良い気分にさせてくれている感じがするのだ。

就活ではないが「これまでで一番頑張ったことは何ですか?」と聞かれたときに、何も答えられないような流れに身を任せるだけの人生を送ってきた。でもダイエットに関しては頑張ってきたなと思えるし、別に劇的な結果を得たわけでもないので(ゆくゆくは得たいが)、誰かに自慢したり就活で話せるようなことでもないが、自分にちょっとだけ自信を持てるような取り組みである。この徹底的な自己完結っぷりが良い。

というわけで、ダイエット以外も頑張ってみようと思い、4月1日から資格取得の勉強を始めた。30分程度しか勉強していない日もあるが、とりあえず毎日勉強している。これに関してはiPad様様なのと、通信講座を受けているのだが、「ボーナス払いができる」という一点で選んだ学校がテキストをPDFで全配布してくれているので、iPadの中に全てのテキストが詰め込まれており、圧倒的に勉強のハードルが下がった。正直紙のテキストなんて重たくて持ち歩く気も外で開く気もしない。iPad+Goodnotes5での勉強に味をしめたら、紙のテキストで勉強していた頃に戻れない。元々無印iPadを持っていたが、持ち運びを考えてminiを購入したところ、これが大正解で毎日使い倒している。買ってよかった。

自分は大学時代親の意向に従い、全く興味のない学部で4年間勉強を受けた。後々親に謝ってもらったがもうこの4年は戻ってこないし、本当に何一つ勉強したことが頭に残ってない。正直勉学に関しては4年間ドブに捨てたと思っているし、謝られても未だに根に持っている。だから自分から進んで勉強に取り組んだ経験がなく、この歳になって初めて誰に強制されるわけでもなく、途中で投げ出したってどうともならない誰からも何も言われない、純粋に自分の意志だけで勉強をしている。快挙である。

過保護な親の下で育ち、これまで何かにつけて母親の顔色伺いやご意見伺いをして色々なことを決めていたので、やっと自分で選択しているという実感が沸いている。ようやく人生のスタートラインに立てたのではないかという気持ちになっている。


これで最初になぜ「推し」の話をしたかというと、「推し」がいないので電車の中とか休日の何の予定もない日とかひたすらyoutubeでモッパンを見続けていて、これって本当に時間潰し以外の何物でもなくて。推しとか推しコンテンツを心から楽しんで時間を費やしているなら有意義な時間の使い方だけど、自分の場合はそうじゃないから、この時間ってマジで無駄だなって思った。だからこの時間を資格勉強にあてた方が有意義なんじゃないかと思ったのも資格勉強始めた理由として大きかったから。

この他人でも他人の作ったコンテンツでもなく、自分自身に1番関心があるっていうのもなかなか楽しい時間だなと思う。

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