幸せの青い車に乗って会いにきてくれた方【月曜日のたねまき】

もう5月ですね。もう水曜日ですね。
やっとゴールデンウィークが終わり、明日は久々の普通の日です。

さっき夕食後にだんなが「なんか休みがあっという間に終わったなぁ」とナッツを齧りつつ言っていた。（最近毎食後ミックスナッツを食べていて可笑しい。リスなのか？）
そりゃ、山菜採りで丸1日出かけ、キャンプで一泊し（これは長男も連れて）、登山で丸二日留守にしていたら時間が経つのも早いさ。

スーパーと公園をちび二人連れて行き来するだけの毎日を繰り返していた私は、思いっきり白い目でだんなを見てやりました。
するとだんなはクルミを二つ差し出してきた。リスのようにオドオドしながら。

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今日は子供の日だったので、4歳長男ちののリクエストに応えて餃子を手作り。
ちのと二人で餃子を包んでいったら、以前よりずっと楽になっていて驚いた。
（次男が興味津々でやりたがるのは以前より大変だった。一時肩車しながら私は餃子を包んだ）

「生のお肉は絶対食べたらダメだから、触らないようにね。手についたら拭いてね。舐めたりしちゃお腹痛くなっちゃうからね」
作り始める際にそう説明したら、ちのは悠々とこう言った。

「かーちゃん、ちのがまだそんなことするとおもう？ もうしないでしょ。だからそんなこといちいちいわなくていいんだよ、もう」

うわぉ、生意気！
でも実際に手も周りも汚さず餃子を包めていたので、成長したなぁと嬉しいようなちょっと寂しいような。いや、嬉しいな。
怒ってキレる回数も次男への暴力も最近だいぶマシになってきていて、本当に嬉しい。

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さて今回はイレギュラーで、2週間以上前の出来事を書きます。

実は初めて、noteで出来たお知り合いの方と実際にお会いしました。
（感染が少ない地域で、当日まで健康状態に配慮しながら会いました。お互い健康なまま2週間過ぎたので本当によかった。）

お会いしたのはスバルと信州への愛があたたかいケイさんです。

美味しいものや場所の魅力的なルポを書きつつ、女友達との絶妙な距離感が描かれている見事なnote。
わざと面白くしようと騒ぎたてるようなところが一切なく、でもふつふつと面白い。

率直ですっきりとしながらも、愛や人間味がしっかりと伝わってくるケイさんの文体がとても好きです。


嶋津さんが、ケイさんについて書かれたnote「1000文字の手紙」でその文体について触れてらして、それが「本当にその通り！！」と思うことばかりですっごく嬉しくなりました。
ぜひ全文読んでほしいですが、一部引用させてもらいます。（その人特有の素晴らしさをこんな風に語れる力があるって本当に素敵だなぁ）

ケイさんの文章は、選んだことばに明確な意志があり、置かれた場所に確かな意味がある。それは改行一つとってもそうです。「なんとなく」ではなく、そこに、小さく、固い、意志を感じる。それは生薬から有効成分を精製するかのような、高度な繊細さと集中力です。そこに苦労が見えない。むしろ、「そうしなければしっくりとこない」といった印象を受けます。先ほど「愛おしさ」と表現したのは、そういった理由です。ケイさんにとっては当たり前のことかもしれなけれど、文章に現れるその佇まいから、読み手（少なくともぼくは）可憐であり、健気であり、いじらしい「何か」を感じる。
その木目細やかな工程は、書かずとも「愛」を醸す。それも大声で主張する「愛」ではなく、こよなく控えめに。だから、ケイさんの文章が好きなのです。

実際にお会いしてからこの文を読み返して思ったこと。
嶋津さんの慧眼すごい…。

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嵐のような大雨の日に、愛車スバルくんに乗ってケイさんはやってきました。
鳥と花の楽園のような施設を二人でゆっくり巡りました。
会って数分で一緒にフクロウを眺めていて、不思議な幸福感で頭がぽわぽわした。

ケイさんはnoteの文体同様、丁寧に穏やかに鳥たちを見ていらした。静かに、でも心から楽しんでいらっしゃるようで嬉しかった。
いつもは子供らが騒ぐ中で足早にパーっと見てしまうので、初めて私もじっくり見ることができた。
誰かのペースで何かを見ることって、とても実り多い。（子供らのペースは振り回されすぎてちょっとうんざりだけど…）

お互い色々お話しできて、とっても楽しかったのだけど、お別れしてからもっとあれもこれも話したかったーとむくむく話題が湧いてきて困りました。

ケイさんは私の書くむしゃさん（武者小路実篤）の話を気に入ってくれていたので、色々話せたらと思っていたのだけどアガってしまい話せなかったー。（実はあの日3冊もむしゃさんの本を持ってました笑） 

なのでケイさん、ぜひまた会ってくださいませ。

ケイさんの絵もすごく好き！
信州、いいところだなぁ。
たくさんの愛するものについて描かれたこのnoteは何回読んでもいい気持ちになる。

ケイさんの愛を受けたスバルくんは大雨の中でも深い青に光って、とてもかっこよかった。幸せの青い車。

ケイさん、会いに来てくださり本当にありがとうございます。

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ああああもう木曜日になってしまいました。
休み明けで今まで通りいかないこともありつつ、またいつもの日常に戻っていきましょう。

気兼ねなく、会いたい人にいつでも会える世界になりますように。