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ゴールじゃなかったゴールへの反ニーチェ的返答 【月曜日のたねまき】

晴れてあたたか、気持ちのいい3月はじめの月曜日です。
長男の卒園まであと2週間で、なんだか浮き足だってきてる。3年間長かったはずなのに、振り返るとするりとすり抜けて去っていくようで、感傷的な気分。

といっても日常は感傷に浸ってては進んでいかない。
今朝も幼稚園に行きたがらぬ次男と大格闘。デリケートな長男のように理由があって行き渋るのではなく、ただこたつでぐうたらしたい次男。なので行かせるのに心が痛まないのはたすかる。

でも体がきつい!
こたつに潜り込んでるのを引きずり出すとこからはじまり、靴を履かせてもすぐ脱いじゃうし(仕方なく履かせず持っていく)、じたばたして抱っこもおんぶも受けつけない。(横四方固めみたいな体勢でホールド)
「いかない〜! きょうはいかないどく〜! かーちゃんと、こたつにずっといるの〜!」
と叫ぶ子を無の境地でとにかく運搬。(かーちゃんがずっとこたつにいるってご近所に誤解されそうで嫌…とか考えちゃダメ)

長男がやれやれと無言でついてきてくれるので救われる。落とした次男の靴とか拾ってくれるし。彼が戦力になる日がくるとは…!
で、やってきたバスに押し込んで(文字通り押し込む! 背中に張り付かれぬよう注意!)、申し訳ないけど先生に全てを託す。バスが見えなくなるまで声かけて、手を振る。(長男多めを心がける。次男は全然見てくれないし)
バスが見えなくなった途端、がっくり力が抜け、腕や肩が痛いのに気づく。朝のお仕事、無事完了!

長男にとっては残り2週間の登園。もう少し味わって歩きたいのだけどなぁ。

春からは小学校と幼稚園二カ所になるし、小学校は今より1時間早く出発だし、よりバタバタしそうです……。

***

先日家族で焼津のディスカバリーパークに行きました。プラネタリウムと科学館を満喫。
そのあといつも、屋外の石の足ツボ刺激ロードを歩く。靴を脱いでいろんな石を踏みつけて歩くやつ。正式名称なんて言うのかなと調べたら、「健康遊歩道」だって。
最近あちこちで見かける気がする、と思ったら静岡県が発祥の地で、健康遊歩道王国なのだそう。↓

で、長男がこれが大好きで見かけたら絶対家族皆でやることになる。
そして大人は、体重のせいか不健康なせいか、拷問だろって痛さを味わう羽目になる。
「え〜これのどこが痛いの〜? へんなの〜!」
と長男は自慢げににやにや。こちらがひいひい1周する間に5周したと勝ち誇る。
次男は案外痛がって、私の片手にしがみついてくる。突然片側に力をかけられるとこっちもめちゃくちゃ痛くて跳びあがる…。

で、なんとか一周し終えて、お、終わった…と生還した喜びを噛み締めていたら、ゴールにこんな文字が!

「5分間続けてください」という無情な文字列

え、これでゴールじゃない? ご、五分も歩き続けろと…!!(その日の生きる力が燃えつきそうなので無視しました)

で、見えにくいのだけれど、この文字の右上に石で引っ掻いて書いた誰かの落書きがある。見えるかな?
「だれがす」
写真で見切れてるのではなく、字はここまでしかなかった(消えた?)のだけど、私は一瞬で意味が解読できた!(つもりになった)

これは絶対、「だれがするか!!!」だと思う!
「だれがするかよ、ばかやろう!」かもしれない。
間違っても「だれがすき?」みたいな可愛いのじゃない!
この道を一歩ずつ歩んできた者にだけ通じる魂の叫びを感じとった。

反ニーチェっぽさもある。
「これが人生か、さらばもう一度」の逆。
「5分間続けてください、だれがするか!」

健康遊歩道(という名の拷問道)を5分歩き続けるなんて絶対無理……。

みなさま静岡にお越しの際は、ぜひ健康遊歩道をお試しごらんあれ。

卒園もゴールではなく、人生終わるまで回り続けるのだよなぁ……。

***

あー、月曜を逃してしまった! もう火曜日だ。
花粉がつらいけど、今週もみんなお元気で!


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