COVID-19と血栓【6/365】

あまりにも毎日の発信が滞っていて、お前は最近何をやっているんだ状態なので日報的にその日に学んだことでも投稿しようと思う。私が今まで苦手としてきた習慣化への挑戦である。

私は基本的に怠け者である。だが怠け者が一念発起してしまった。言ったからにはやらねばなるまい。とりあえず何かしら投稿することが目的なので記事のクオリティは二の次だ。添付している文献を全文目を通せていないことも屡々あるが、とにかく毎日状況報告をする。それだけを目指すマガジンである。


横浜のマクドナルドにいる。今回の台風はどうやら八丁味噌が恋しいようで、こちらは大雨に見舞われる程度で済んでいる。そんな最中に講習会を開催して、不完全ながらも終えてきた。

もし興味があるという酔狂な方がいらっしゃれば見てやってほしい。


さて、Twitterを見ていたら久しぶりにクソみたいな論文紹介を見た。

「COVID-19における血栓が脳と身体を傷つける仕組み」
https://gladstone.org/news/discovery-how-blood-clots-harm-brain-and-body-covid-19-points-new-therapy
今週話題となっているCOVIDに関するNature論文
”血栓をハイジャックする”というパワーワードが見られる

”Natureに掲載されたグラッドストーン研究所らによる研究は、血液凝固はCOVID-19の炎症の結果に過ぎないという従来の理論を覆すものだ。
「我々は、血栓はCOVID-19で主要な役割を果たしたのではないか、さらにはこのウイルスは自らの利益のために血栓を乗っ取るように進化したのではないか、と考え始めた」”

COVID-19の症状に関する新たな発見によると、血液凝固タンパク質であるフィブリンが異常な血栓形成と炎症を引き起こし、ウイルスの排除を妨げることが明らかになりました。この研究は、COVID-19における血栓形成が単なる炎症の結果ではなく、むしろ主要な要因であることを示しています。フィブリンは通常、健康な血液凝固を助けるタンパク質ですが、COVID-19ではウイルスや免疫細胞と結合し、異常な血栓を形成して炎症や神経細胞の喪失を引き起こします。研究チームは、フィブリンの炎症性特性を中和する抗体療法を開発し、マウス実験で脳と体を保護できることを示しました。この発見は、COVID-19やロングCOVIDの神経症状に新たな治療法を提供する可能性があります。フィブリンを標的とした免疫療法は現在、臨床試験の初期段階にあり、将来的にはCOVID-19およびロングCOVIDの治療に役立つと期待されています”

ちなみに原著論文はコチラのようだ。

Ryu, J.K., Yan, Z., Montano, M. et al. Fibrin drives thromboinflammation and neuropathology in COVID-19. Nature (2024). https://doi.org/10.1038/s41586-024-07873-4
「フィブリンがCOVID-19における血栓性炎症および神経病理を駆動させる」

致命的な血栓事象および神経症状がCOVID-19に多く見られ、SARS-CoV-2感染の急性後遺症を経験したlong-COVID患者には持続的である[1-4]。臨床的エビデンス[1,5,6,7]があるにもかかわらず、COVID-19における凝固障害の根本的なメカニズム、および炎症と神経病理におけるその結果はまだ十分に理解されておらず、治療選択肢も不十分である。血栓の中心的な構造成分であるフィブリノーゲンは、COVID-19患者の肺と脳に豊富に沈着しており、疾患の重症度と相関し、COVID-19後の認知障害を予測するバイオマーカーである[1,5,8,9,10]。ここでわれわれは、フィブリンがSARS-CoV-2スパイク蛋白と結合して炎症性の血栓を形成し、COVID-19における全身の血栓性炎症と神経病理を促進することを示す。フィブリンはその炎症性ドメインを介して、SARS-CoV-2感染後の肺における酸化ストレスとマクロファージの活性化に必要であり、NK細胞を抑制する。フィブリンは、感染後の神経炎症と神経細胞喪失を促進し、活発な感染とは無関係に脳と肺における自然免疫の活性化を促進する。炎症性フィブリンドメインを標的とするモノクローナル抗体は、感染後の肺において、ミクログリアの活性化と神経細胞傷害から、また血栓性炎症から保護する。このように、フィブリンはSARS-CoV-2感染における炎症と神経病理を促進し、フィブリンを標的とする免疫療法は急性COVID-19およびlongCOVID患者に対する治療介入となりうる。

この方々らは何時まで経っても人間側の因子を見ることはなく、病原体の変異しか追いかけない。こいつらの発想には「相互作用」は微塵もない。モンスターによる一方的な侵略という妄想から離れない。こちらからすれば要約を見た時点であまりに馬鹿馬鹿しいと思った。




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