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テレワーク解体新書

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記事一覧

テレワーク時代のセミナー/イベント

テレワークになったおかげでセミナー/ウェビナーが花盛りです。ほとんど毎日のように、それなりの品質のセミナーが開かれ、しかも申込も直前までOKだったりします。交通費はかかりませんし、メイン機じゃないサブタブレットでの「ながら視聴」も、誰の目をはばかることなく可能です。その分、従来からあった「セミナー」の定義も少しずつ変化しているように思えます。 王道的な流れ リアルであろうとオンラインであろうと、基本的な流れは変わりません。上図のような8ステップを踏むのが王道だと思います。

テレワーク・エレメントはカオス

テレワーク問題を考え始めると、眠くなります。解けないパズルに向き合っている感、考えれば考えるほど絡まった要素…、そんな思いに駆られるからかもしれません。未だ全容が見えている訳ではないですが、現状整理を試みたいと思います。 絡み合う要素群 テレワークを構成する俯瞰図を描きたくて四苦八苦しています。どう描いても何か足りない、何だかバランスが悪い。この2ヶ月ほどの成果が上図です。様々なウェビナーや記事を読みながら、私の中では上図の円の部分に情報を足し込んでいって再整理をする作業

テレワーク下のセキュリティ&マネジメント

社内セキュリティを守るポイントは三つ、人/ルール/技術。テレワーク時代のセキュリティを守るポイントは四つ、ネット/端末/データ置き場/モラル。成果主義に傾き、殆どの仕事のログが自動で蓄積される時代、中間管理職がマネージすべきは、この「モラル」なのではないでしょうか。 セキュリティを守るポイント セキュリティを守るには、ガチガチの規則を作ればいい訳ではありません。原則論としては下記三視点で高めていくのが筋でしょう。 ● ルール(プロセス/規定/手順) ● 人(スキル/人材

コロナ禍で変わったもの変わらないもの

コロナ禍で、目に見えて変わったもの、変わらないもの、考え直さないといけないもの…。様々な波紋は更に広がるでしょうし、深く考えるべき問題も見えてきました。幾つかを模式化してみました。 激変したクライアントの態度 左がコロナ禍前、右がコロナ禍後。人と会うことの意味や価値が明確に変わりました。指示に従わせることが価値だったんですよね。人と会ってたら会社の中から文句も出ます。無意味に会うことなんて許されなくなります。 変わらない電話攻撃 どこから電話番号をもらってくるのか、ど

テレワークとかけて終活と解く

志村けん氏の訃報ニュースに驚きましたが、数日後の加藤茶氏の「本人も死んだこと、分かってないと思いますよ」発言には更に驚かされました。人の死がそんな形で襲ってくるのかという驚きです。誰が感染しているか分からない現状で、他人事ではないと心に刺さりました。それからです、部屋の片付けを始めたのは。 インターネットとは? 唐突ですが、インターネットとは何でしょう。以前考えていて描いたのが上図です。特性としては「省/広/集」、用途としては「伝/結/探」、それがその時の私なりの結論で、

テレワーク:ゼロトラスト化と心理的安全

テレワークが半強制的に大規模に実施されたのでセキュリティが置いてけぼりを食っています。そろそろ反動が来るはずです。セキュリティ管轄部門はこの数カ月間ヒヤヒヤしながら対応に追われていたと思います。でも、折角セキュリティを考えるなら、ゼロトラストも考えるべきタイミングです。そしてそのためには社内のアクセスに関する膨大な情報整理が待っています。しかし、それは取りも直さず「安心」を含めたセキュリティの基本です。 社内への接続方法は古いまま? 社外から社内システムへのアクセス方法は

テレワークの肝:働かぬ上長マネージメント

テレワークの肝が人であることは既に述べました。今回はその「働かないおじさん」問題を再考察してみます。ポイントは二つ。企業が求めているマネージメントのスタイル自体が変わってきたことと、そしていわゆるイノベーションへどれ程障害になるか、です。今手を打たなければ、手がつけられなくなります。会社の覚悟/上長の覚悟/部下の覚悟…様々なものが問われます。 マネージメントポイントの変遷 マネージメントのポイントを、二つの軸で考えると、少し前と今では求められていることが随分と変わりました

テレワーク期の営業=面談は贅沢へ

コロナ後の方法論の模索が続いています。特に「営業」の分野がけたたましい感じがしています。それでも、電話がかかって来ます。Web会議を外でもしているだろうと分かっているだろうに、SaaSツールの営業でも、電話がかかってきます。 これからの動き=リアル面談は贅沢領域へ? 営業のプロセスをどう分けるかも諸説あります。営業を受ける側の視線で考えると、やはり上図のように五段階と考えるのがシンプルです。その上で、各フェーズがどのような変遷をたどるのかを考えてみました。 結論から書く

テレワーク会議は踊る?、されど?

就労環境がテレワークになろうと、チームで仕事を進めている以上、何かしらの「会議体」は必要です。会議体の種類は前回見ましたが、それぞれの会議体の中にも、必要なものがあります。リアル会議では、会議室に普通に備わっていたものも、現状では参加者が意識的に持ち寄り、意識的に活用しなければ効率は上がりません。 会議は様々なモノで満ちている 会議は、参加者が集まれば良い訳ではありません。それはある程度の期間を会社で過ごしていれば身に沁みて分かっているはずです。集まったは良いが資料がない

テレワークと七つの会議

「テレワークで会議できてますか?」…そんな大雑把な質問をされても困ります。話すだけなら電話でも可能ですし、mailで要点だけ書くのもアリです。そもそも「会議」って何なのかというところから考えてみましょう。 会議は七種類、但し一つは高ウィルス性 諸説ありますが、会議体は分類すると七種類に分けられると思っています。 ● 慣例/儀礼型  → 開催/参加/顔見せ自体が目的 ● 報告/連絡型  → 情報共有  → 周知徹底:情報+ロール(指示系統) ● アイデア創出型(ブレスト)

テレワークを推進する価値

実は政府は、テレワークのメリットについて早くから伝えてくれていました。テレワーク関係四省からそれぞれ指針なりが出ています。正気言って、余りにキレイなメリットが並んでいるので素通りしていましたが、見直すべき時期だと思わされます。 テレワークの効果/メリット 政府は四つの方向からテレワークの効果/メリットを謳っています。その4つの方向からの施策を、社会/経営/現場の三つの分野に重ね合わせることで、今後の日本のあり方がより良くなると言っています。 ● ICT活用/社会変革 ●

テレワークマネージメントを阻むもの

新しいマネージメント方式の導入を阻むものは何か。どんなに時代やメンバが欲していても、つまらない結論にしかならないのは、技術系ではなく、最終的には「人」です。挑戦しないで、できない理由を声高に主張する人がいなければ、どんな会議になるかを考えれば分かります。ボトルネックは人なのです。 マネージメント能力の自己評価についての私感 上図は私の経験則から考えたマネージメント能力(自己評価)と対面方式(と人口分布と声の大きさの推定値)に関する相関図です。対面方式については新たに考えま

非対面の何がダメなのか??

「非対面」コミュニケーションに対する風当たりが厳しい。何事も「対面」で実施することが自然かつ当たり前で、「非対面」は次善の策でしかないと言わんばかりです。現コロナ禍だからしょうがないけれど、難が去れば即座に元の生活様式に戻したいという気持ちまで伝わってきます。しかし、申し訳ないですが、違和感を禁じえません。 我々はどのように情報を得て記憶し決断しているのか? ビジネス的には営業シーンが一番わかり易いと思うのですが、誰かから提案なり紹介を受けた時、何が最終決断の決め手になる

テレワーク課題の三つの解決指針

テレワークに限ったことではありませんが、課題にぶつかった時の解決指針は突き詰めれば三種類だと思います。一つは何かを買うなりという金で解決する方法、次は自力で自社で頑張る方法、そして最後は課題自体を見直して再定義して解決に向かわせる方法。 三つの解決指針:金/自力/発想の転換 具体的な解決方法は沢山あるでしょうが、何に頼るかという方向性としては、それほど多くはありません。課題に対して、自力で対処するか、他力本願となるか、はたまた課題自身を別解釈してしまう、です。良い悪いでは