”図書館と書店” どちらが好きですか?

いきなりですが、図書館と書店どちらを多く利用されるでしょうか?
私個人的には、図書館の方を頻繁に利用するのではないかなぁと思います。
そんなこと言っても、図書館と書店を使い分けているというのが本音ですが…

「図書館」について
私は図書館を”発見”をする場所としてとらえます。
広大な敷地から自由に本を手に取っていい環境で、どんな本があるのかを探しながら、自分の読みたかった本を探すだけでなく、突拍子もない出会いができるのが「図書館」です。

自慢ではないですが、私が通っている筑波大学には図書館が合計で5つあります。蔵書数は前身の東京教育大の蔵書も含めて約270万。そしてなんとその全てが”開架式”なんです!!これって本当にすごいことで、ほとんどの大学図書館そして国会図書館でさえ、閉架式と言われる、いわゆる本棚を自由にみることができない蔵書方法を採用しているのです。
(閉架式図書館についてはhttps://ja.wikipedia.org › wiki )

筑波大学生であれば、この開架式書棚の中から、どれでも自由に手に取り、借りることができる。(もちろん冊数制限と期限はあります。)

そして、そんな図書館内を練り歩いていると(本当に練り歩くという表現を使うのが適切な程、めちゃくちゃ広いのです。)自分の無知さに気づきます。「ああ、自分ってなんでこんなにも知らないことが多いのだろう。どれだけの時間をかければ、今やっている研究領域のことを知ることができるのだろう。」こんな雑誌も刊行していたのか、こんなテーマで文章が書かれているのか、こんな昔から現代と同じようなことが言われてきたのか、と。
図書館に行くと最後には絶望の気持ちと共にいたたまれなくなり、早くこの場所から逃げ出したいとさえ思いたくなるのです。


「書店」について
では、反対に書店についてですが、ここは本当に気楽です。
私に取っての書店は”選択”の場です。欲しい本を買う時だけにいきます。
別に発見がないとまではいきませんが、書店にいて重苦しい雰囲気を味わったことは今までに一度もありません。絶望を感じたこともない。書店は本当に明るくて、毎日違う本や、文房具が所狭しと並んで、自分の居場所を主張し合っているのです。本を買う人の立場は、会社や企業さんの人事担当といえばいいでしょうか。たくさんの就活生(本)の中から、自分が好きなもの、必要とするものを選べばいいんです。お目当てが見つからなければ、そのまま誰(一冊)も採用(購入)せずに面接終了(退店)すればいいだけなのですから。


「図書館」と「書店」について、人によって様々な使い方があると思いますが、私にとってどちらもなくてはならない大切な場所です。自分の無知さを知らせてくれる”図書館”と、好きなものだけを見て手に取ることができる”書店”。これからも、たくさんの本と触れ合いたいものです。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

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