阿毎多利思北孤

 隋書の以下の文、どうよみとりますか?

俀王姓阿毎字多利思北孤 號阿輩雞彌

 姓アメ、名タリシヒコと読むらしいですけど、そもそもアメタリシヒコは天から下ってきた人で、天皇の尊称の一つではないでしょうか?要するに「アメタリシヒコなる倭のオオキミは書を送る」要するに国書に名前を書いていないのではないかと思います。天皇の美称、枕詞にすぎない可能性がありうる。

 律令の形式では、

 明神御宇(あきつみかみとあめのしたしろしめす)日本天皇勅旨と書くので、

 阿毎多利思北孤倭国阿輩雞彌勅旨。日出處天子致書日沒處天子無恙云云。などと書いて送った可能性がありそう。

 阿毎多利思北孤(誤記もありそう)はそもそも「あめのしたしろしめす」と訓じる可能性がでてきた。

 例えば、変態万葉仮名で

 阿(あ)毎(め)(の)之(し)多(た)思(し)利(ろ)北孤(しめ)為(す) となどと書いていたら、あちらさんは誤解しそう。

 之は名前の切れ目で、為は文の切れ目。つまり、アマ・タラシヒコと言う名の倭のオホキミが書を寄こしてきたと読み間違えたとか?

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