唯一覚えている負け将棋、あるいは懺悔
職団戦や社団戦が近いせいか、それとも年齢のせいか。最近はよく学生時代の団体戦のことをよく思い出す。
といっても、私自身は大して将棋が強かったわけではない上に、私が入っていた将棋部も強豪とは言い難かった。せいぜいトーナメントの二回戦で強豪校に叩き潰されて終わる。それで今さら何も感じるわけではなく、次の日には元気に学校に行ってまだ来ない夏休みに思いを馳せる、そんな日々だった。
転機が訪れたのは高校三年生の時。なぜか将棋部に元奨と全国実績多数の後輩が入ってきたので、私が何もし