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VJとハートの小さな俺。

昨日年内最後のVJが終わった。
YAKANZURU meets VJ mitchel at 甲府桜座である。
YAKANZURUことkuma-changは、パーカショニストであり、いろんなアフリカの楽器を使いこなすミュージシャンだ。
昨年より本格的にソロプロジェクトYAKANZURUをスタートさせ、桜座で今回一緒にやるのは4回目である。
YAKANZURUの音楽は、インプロいわゆる即興でその場でループサウンドを作り出し、約40分近くぶっ通しで繰り広げられる。初めてオファーされた時に聞かせてもらった音源からも俺は自分のやりたいVJと世界観がマッチしてたから、ライブも毎回自由に楽しくできる。

そもそも自分のやりたいVJとはなんだろうか。
と、もうあまり考えなくなってきた。
それは良い意味で自然にやりたいことができてるんだと思う。
それこそ他のVJがどんなことしてるとか、業界的にこんなことをやったら、一歩先にいけるとか、調べたりして挑戦していたと思う。
それがいつのまにか、周りを気にせず自分の好きなアーティストと一つのステージを作り上げることを突き詰めることが楽しみになったのだ。
だから、結果はいつも最高だ。
本当は、お客さんからお金をもらっている以上、お客さんの満足を与えないといけないのかもしれないが、こればっかりは自分のエゴを押し付けるが如く、やりたいことをやってお金をもらっている。

VJはやっぱり楽しい。
そもそも自分は映像が好きだ。
小さい頃から映画が好きで、特にファンタジーやSFが好きだ。多分父親がそういう映画をたくさん見せてくれたからかもしれない。
だから、少なからず映像に関わる仕事につけたらいいなとか高校生の頃も思っていた。
いつしか映像よりWEBに興味を持つようになり、それを仕事にするんだけど、再びWEBアニメーションから派生して映像制作に手をつけるようになった。
でも、今はあまり映像を自分で作ることはない。
なので自分のVJはたくさんの映像をサンプリングして、ライブミックスするのがベースになっている。

ライブ演奏に合わせて、その場で自分が感じた空気やテイストに映像を当てていく。
そして、世界観を作る。
見ている人を何処かに連れていく。
山や海や宇宙。
または、この音の解釈を映像で表現する。
たくさんの音の粒。言葉。波や線。
音の波動を映像に置き換え、聞いてる人の心を躍らせる。
即興演奏やライブだと、よりそれが分かりやすく、表現の幅が広い。

また、既存楽曲の場合は、ライブならではの音の鳴り、場所や環境による空気感、そこに映像が入ることでもう一つ大きな世界観を表現する。それは人を感動させることができることも体感してきた。

トーキョーマウンテン
ハタオリマチフェスティバル クロージング
CHILL CITY
TOKYO HANDPAN FESTIVAL
ハイライフ八ヶ岳
りんご音楽祭


それがVJをやる楽しみである。
ご存知の通り、一人では実現できない。
ミュージシャンや会場のスタッフはじめとするイベント関係者、そしてなによりお客さんと作り上げるものだ。

イベントの大小は特に関係はない。
なんなら小さい方が動きやすい。

2022年もたくさんのイベントでVJをやらせてもらった。
いろんな場所でいろんな人たちと、いつもの人といつもの場所でも。
でも、どれ一つ同じライブはない。
ライブはその日その時間限りの特別なものだ。

体感や体験が全てに勝る。
人生において突発的な楽しい体感や体験はたくさんあるけれど、イベントは最高な時間を提供してくれる日時を予めお知らせしてくれる。

と言いながら、実はVJもなんでも、始まる前は少しおっくうになったりすることもある。

緊張したりとか。
恐ろしく自信がなくなったりとか。
機材トラブルはないだろうか。
みんな楽しんでもらえるだろうかとか。
いろいろ、、
でも始まったらいつも最高だ。

そう、だからこうしてこの記事を書いた。
また来年、VJをやる機会があると思う。

ハートの小さな俺のために再びビビったら、この記事を読んで、「大丈夫だ。好きなようにぶちかませ!」と言ってあげたいと思う。

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