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前立腺がん治療の実況中継#12 仕事の話

仕事の話


結論から言えば、担任を降りることになりました。教員としてのキャリアのうちの大部分を担任として過ごしてきましたが、現実的に今回が最後の担任の機会でした。その最後の担任の機会を病気のために中途半端に終えなければならないのはかなりつらいものがあります。まさか卒業を待たずに担任を降りることになろうとは3ヶ月前には思ってもみませんでした。担任を降りることが正式に決まってから1週間経った今でも何だかピンときません。

一方で、学年主任は継続することになってしまいました。こういう無責任な受け方はしたくなかったのですが、なかなかこちらの思い通りにはなりませんね。上策だとは思えませんが仕方ありません。

授業の方もずいぶん気を遣ってもらって持ち時数を少なくしてもらったのですが、臨時採用で埋まるはずの一人分が埋まらず(臨時で教員をやりたいなんて奇特な人はいないんですよね)、結局はそれなりの時数を持つことになりました。私にとっては授業が主戦場なのですが、担任を降りたことで結果的に授業の方針を決める主導権を失うことになりました。私の代わりに担任を持ってくれる先生が私と同じ教科の担当なので、最終的に教科指導の責任を持つのはその先生ということで主導権も譲ることになりました。仕方ないですね。

というわけで、これまで最も力を入れてやってきたことが唐突に自分の手元から離れてしまって何だか放心状態です。病気というのは健康だけでなく色々なものを奪うものなんですねぇ……。

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