『フィスト・ダンス』 第131回 「新体制スタート」


<『天晴!な日本人』、発売中です!>

拙著、『天晴!な日本人』、発売中です!
おかげさまで「じっくり、堅実に」売れているとの連絡が編集者よりありました。
皆さんのおかげです。感謝しています。
今後も、アマゾンのレビューへの投稿も待っています!よろしく!


<本文>

<俺の領域に入ってはいけない>

3年生の新学期が始まった。
新入生も入ってきて、丈次の報告では、早速、「誰が強いのかトーナメント」が進行しているらしい。
1年生は、見るからに小学生っぽく、可愛かった。
自分たちも、3年生に、こんなふうに見られていたのかと思うと、笑いが込みあげた。ただし、マーボを除いてのことだ。
1年生から見る3年生は遠い存在らしく、長ランのメンバーと廊下ですれ違う度に1年生の動きが止まる。
ツッパリ少年風の子は、長ランや袖口のボタンを眩しそうに見つめているのがわかる。

その日、翔太、マーボ、トミーの3人は、『シャングリラ』に呼ばれていた。
呼び出したのは、泉南の番長だった本堂ほんどうである。
要件は、泉南の新番長、副番長たちとの面通し、挨拶だった。


ここから先は

2,881字
書評、偉人伝、小説、時事解説、コメント返信などを週に6本投稿します。面白く、タメになるものをお届けすべく、張り切って書いています。

書評や、その時々のトピックス、政治、国際情勢、歴史、経済などの記事を他ブログ(http://blog.livedoor.jp/mitats…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?